(政治)

1) バチェレット動向
彼女はバケーションに入りましたが、大統領府発表の大統領動向欄にバケーションに何時入っていつ終わるのか報告が無く、休暇中は全くマスコミは彼女の動きを報道しませんでした。この週末、サンティアゴに戻ってきたようです。
同じくピニェラも南部の別荘滞在を終えて首都に戻ってきました。
2) ハリケーン作戦
例の警察の偽情報作戦はハリケーン作戦と名付けられています。
先週、私が考えた2点はピッタリ当たりました。先ずは警察軍長官は軍の諜報部門のトップを含む3名、その作戦の実行力となった「教授」と呼ばれる男を警察組織から外しました。懲戒免職なのか、表向きだけ組織から外すのか分かりませんが、こいつらが悪事を働きましたとしたわけです。勿論、検察は裁判を通じて、それらの悪事の詳細を調べ上げるでしょう。
もう一つは、すぐにヘリケーン作戦その2が表面化してきました。これはうまく使えると警察が思えばこのハリケーン作戦は未来永劫に使用されるでしょうね。それらの警官が刑務所に入ることになるまで。
この問題に関し与党の中心政党PPD党首が政府を厳しく批判しました。問題は明白なのに政府は与党側とのコンタクトを全くとっていない。問題の詳細に関し討議する必要があるのに全くそれが実施されていないのは遺憾の極まりとしました。マプチェ側は政府内でこれに関連したと、先の警官を訴えるのと並行して内務省副大臣を訴える予定。
この問題は軽く終了すると言う雰囲気はありません。
この週末、30台のトラック・重機に火がつけられました。新記録かな?幾ら放火の好きな人間がいても、次々に30台に火を放つのは不可能でしょう。しっかりした組織を持つ犯罪グループがあるわけですよ。そこに先日、釈放になったマプチェのグループCAMの宣伝が置かれていたとか。警察の仕業とは思えませんが。
ピニェラは警察軍について、組織の目的またアドミの変更を実施したいとコメントしています。
3) ラテンアメリカ諸国組織のリマ会議
これにベネスエラのマドゥロ大統領を入れるか外すかでもめています。当の本人は他の国の首脳は私を恐れているのかなと軽くあしらっています。
キリスト教民主党DCはその会議にマドゥロを独裁者として出席を否定しましたが、チリの共産党PCは他国(ベネスエラ)の内政に干渉するのは認めがたいと従来の主張を繰り返し、マドゥロは民主的に選ばれた大統領でチリのピノチェットとは違うとしています。しかしこれだけ見解が異なるDCとPCが与党として連合していたのは不思議ですね。DCはこれからピニェラの方に接近するのかな?