(政治)

ピニェラ動向
マプチェ問題
チリのマスコミは良く機能していると思っていますが、このマプチェ問題ではマプチェの青年はなぜ殺されたのか理由が分かりませんでした。それが少しづつ報道されました。殺された青年が犯人グループの一員なら理解出来ますが、そうでなければ銃の使用はおかしいですね。現場にいた3名の警官の内の2名が持っていたどちらかの銃で死亡したことが確認できました。そしてなんと警官が4名殺人で逮捕され、彼らの言う犯人グループと銃撃戦になったは全く虚偽の証言とされました。
当初、政府は警察軍のコメントを支持しましたが、様子が変り、ピニェラは警察に問題があればそれをとがめるのは当然と裁判を注視することを確認。その逮捕された警官は農機具に乗る2人に停止を命じたが停止しないので発砲したとコメント。しかし農機具の時速は10キロもないから逃走できるはずはなく、もし逃走を阻止したいならタイヤを撃てば十分ですね。この「殺人」に抗議してしサンティアゴでも放火が実行され、抗議のパンフレットが置かれていました。
警察軍の長官はこれまでコロンビアのゲリラのFARC掃討戦にチリ警察を送り、実戦の用意をしてきた「ジャグル作戦」は中止すると決定。

性変換法改正
大統領モネダ宮殿に関係者が集ってお祝い。これで戸籍で14歳以降は自分の実情に合わせ性別・名称を変更できるようになったわけです。私には良く理解できませんが、例えば戸籍で男になっているが自分は女性と思う人がいるわけですね。
先週、問題になった陸軍のマルチネス大将は国会で自分の発言を説明しましたが、このコメント内部に向けて実施したもので、それを録音して新聞が発表するとは許せない、裁判所に訴えるとしています。本末転倒の意見ですが、現役軍人が銃を犯罪組織に売ったのなら全員を裁判にかけてほしいですね。ピニェラ政権内で大きく分裂しているのでしょうね。その大将を降ろせないため、新方針が発表できないのでしょう。チリの4軍の長官はピニェラかバチェレットが任命したので二人の責任になります。

極左グループ
マヌエル・ロドリゲス戦線はピノチェットの時代、反政府運動のシンボルのようでした。彼らは最右翼のUDI党首を殺しましたが、その犯人の一人はフランスに政治亡命していますが、もう一人のエスコバルは、メキシコ政府の承認で現住地のメキシコからチリに一時的に強制送還され裁判にかけられることになりました。彼はメキシコでも4件の誘かい事件を実行しているとか。同国の州知事はチリへの強制送還を中止しメキシコで裁判にかけたいとしています。

バチェレット
ベネスエラ政府は国連の人権委員会で働く彼女をベネスエラに招聘しました。もっとも現地でどれくらい自由に調査できるか不明です。

G20アルゼンチン
この週末ブエノスアイレスG20総会が実施されました。ピニェラは特別参加し、演説しました。そして現地でフランス大統領と面接し、犯人のチリ送還をもう一度要請した由。チリのマスコミにも大きく報道されました。会議の前に彼の席にケーキが置かれましたが、それは彼の69歳の誕生日でした。
不思議なのは日本国内での報道が少ないことですが、チリの新聞の特集で主要参加国としてイラスト入りで紹介されたのは米国、ロシア、中国、ドイツ、イギリス、フランス、そしてもちろんアルゼンチンなどの10国でした。どうして日本が出ないの?テレビのニュースでも日本は出てきません。どうして無視するのかな?
会議がはじまり、マクリ大統領が開会の挨拶をはじめた時、会場に遅れて入ってきたのが日本の首相でした。
メキシコの大統領はこれが最後の行事で、翌日新大統領と交替しました。新大統領は左翼で、これまでの右翼の汚職を一掃したいとしています。今までブラジルのように左から右へ動いたのと全く逆ですね。

公務員組合スト
組合の賃上要求は6%、政府は3.1%を提示、そしてストに突入しましたが、3日目で政府の3.6%を組合が認めてストは終了。バルパライソ港のストは一部を除いてまだ継続です。

テレトン
今年で40年になりました。障害児の援助のための募金運動ですが今回は目標を越え328億ペソが寄付されました。G20から戻ったピニェラも出席しました。

ベネスエラからの帰国
今回、空軍機でチリに戻った100名の帰国希望者はほとんど30,40年もそこに住んでいた人とその家族です。グループは大きく2つに分れます。先づ新天地を目指して移民したのと、軍事政権から逃げてそこに入国したグループです。
私の友人のチリ人でそこに住んでいた人がいますが、彼は見る目があって、おかしくなる前に戻りました。その頃は南米で一番豊冨な国でしたが、今は大きく変わり、食料・薬とか品物が不足して通常の日常生活が出来ないとしています。

大学入試
30万人の受験生でしたが、この数字は去年より減少しています
その内、外国人は5411人でした。