(政治)  

1)ピニェラ動向
今週の彼は地震が起きたコキンボを月曜日に訪問。翌日、地下鉄3号線の開通式に出席。
その後、マプチェ問題で揺れるテムコ訪問が予定されていましが、中止にし金曜日からバケーションに入りました。
2)外交開通
  ベネスエラの動き
グアイド議長が暫定大統領就任の宣言。どうしてそんなアイデアが出るのか不思議ですが、少し前は全ったく知られていなかった彼が自分で大統領宣言。それを他国が認める動きを見せました。ピニェラはそれを認めるコメントしました。
南米でマドゥロを支持するのはボリビアウルグアイだけ。中国・ロシアは経済・軍事両面で全面的に応援です。中国はアフリカに勢力を延ばしていますが、南米では政治的にべエスエラ、ボリビアエクアドルそしてウルグアイと連結し、経済的にはチリが重要国になっています。
マドゥロアメリカに関係を打ち切ると宣言し、外交官の国外追放をコメントしましたが、アメリカは彼はもう大統領では無いのでグアイドの声以外は意味が無いと軽くあしらいました。
専門家はこの事件はマドゥロにとって最も厳しい試練と見ています。グアイドが大統領宣言をすると即時にアメリカ副大統領が彼を支援するとコメントしたので、事前に打ちあわせしていたのだと思いました。
さてグアイド議長はマドゥロを攻撃するのでは無く、友好的にネゴしたいと言っています。「もし、貴方が身を引かれるなら、それを尊重します。裁判沙汰にはしません」と言うのでしょうね。グアイドってオバマアメリカ大統領とどこか似ています。彼はバチェレットのベネスエラ訪問を要請中。
同国内でデモが発生しています。先週は28名の死亡者が出ています。なんと外国のチリのサンティアゴでもイタリア広場でグアイド支援の集会があり、同国人が2万人も集結。広場は国旗をもったベネスエラ人で埋められ、盛り上がっていました。                                               

チリ共産党はピニェラにクレームしています。正当大統領を外すとはなにごとかと言うわけです。            
そのマドゥロは演説の中でチリ共同戦線のアジェンデ大統領はチリ愛国のために身をささげたと発表。自分も軍に殺されると考えているのでしょうか。チリ共産党マドゥロを応援するわけですね。              
彼はカダフイやフセインと同じ運命を歩くかもしれませんね。          
まだ200名ほどのチリ人がそこから帰国したいとチリ政府の援助を希望しています。


3)  フランス問題
チリ政府が強制送還を要求しているパルマサラマンカにつき、フランス政府は正当性が無いとして要請を拒否しました。チリ政府は不服を表明しましたが、これ以上、打つ手はないようです。
しかし彼はUDI党創生の政治家グスマンを殺し、その後、逮捕され有罪になって刑務所に入りましたが、1996年そこからヘリコプターで逃出して外国へ。諸国を転々とした後、フランスで自由の身を獲得したわけです。
チリの新左翼の議員2名がフランスで彼と面会して問題になりましたが、先日、他の議員がグスマンみたいな犬を殺すのは問題では無いと過激発言。議員の人間性の問題ですね。
その1996年の事件の後、責任問題がでましたが、結局裁判で個人・組織ともに有罪にはなりませんでした。刑務所の監督責任と思いますが。                        
4)ダボス会議
世界のトップが集る会議ですが、チリからは大蔵大臣が出席し要人と面談。それに国連からバチェレットも出席しました。