(政治)

1) バチェレットは今週は北の第4州に飛びました。地区の図書館の開設を祝ったようです。
2) しかし話題は法務大臣です。彼女はこのまま大臣職を続けられるか、解雇されるかぎりぎりの所。
先週の刑務局の年金問題ですが、元社会党党首の前妻が500万ペソ以上を受け取っている件で、党を挙げて彼に責任はないとしました。1週間立つと、一般市民との格差がひどすぎると言う声が党内から出始めました。
おまけに過剰な年金を受けるため、年に1度の昇給のはずなのに、一部の職員は半年に3度昇格していたとか。明らかに規則を外して、身内同士で不正をしていたのでしょうね。
他にもあります。退職して年金生活に入った人間を半年後に再雇用して、高い賃金(年金のほかに)を払ってたケースも報告されています。
つまり上層部はやりたい放題で全く監督が出来ていないわけですね。そこに更に爆弾が落とされました。先週、辞任した前刑務局の局長が、そういう問題は全て法務省の指示を受けて実施していたと言うもの。政府側に気に入られている人間、例えば先の元社会党党首の妻(前妻と言う説もあり)とか、刑務官労組の幹部に特別処置を与えると言うことです。法務大臣はそれを否定しました。 
違う問題ですが、問題を起こした年少児を収容する施設で多くの子供が死亡しています。それが問題になり、年少児保護センター部の部長が交替しました。
法務大臣は今までの政府は、その数字を発表していなかったが、私たちはそれを公表しているとコメント。何だか今までより良くなったと言う感じですが、施設内での収容された子供の死亡数は減少していません、つまり自慢することは全く無いわけです。そこに外部の団体が、政府の発表した数字と実際には差があると発表。
これを受け、政府は死亡原因に施設側が関連している(つまり犯罪の可能性)と思われるものは政府発表の数字から外したと訳の分からぬ言い逃れをしました。
つまり法務大臣は見せかけを繕っているだけで、本腰にはなっていないわけです。おまけに新しく部長になった女性は検察に働いていましたが、数年前のツナミ騒ぎの時に、被害者が政府を訴えたとき、バチェレットには責任はなかったとする立場を取った人間で、そのため今回、新しい仕事を受け取ったと右翼側はクレームしています。
法務大事は国会に招待され議員に説明することになりました。つるし上げですね。私の予想は、その後、バチェレットは法務大事を新しい顔に変えると思いますが、どうかな。
3) ボリビア問題
ボリビア外相とその取り巻きが、大勢でチリの北部を徘徊し、チリは両国の1904年協定を実施していないチリ政府にクレームを出しました。
チリ政府は、もうこれ以上、私たちに嫌がらせをするのは止めてほしいと、次回はビザがなければボリビア政府関係者は入国できないとしました。
モラレス大統領は「外相は勇気があった、これで世界中の人がチリ政府の嫌味を感じ取ったことだろう」