(政治)

1) バチェレットの外遊
コスタ・リカで行われたラテンアメリカ・カリブ同盟会議に参加。そこでボリビア大統領モラレスと面談しました。先方の外務大臣は「ボリビアとチリはすべてのペンディング事項について話し合った。それにはボリビアの海問題も含まれている」と声明を出しました。チリ側は即自に「全くの過ち、ボリビアの海問題は討議の内容には入っていなかった」とコメントしました。バチェレットはそのあと、グアテマラに飛び先方の大統領と面談。
そしてチリに戻ってきた彼女は来週から3週間夏の休暇に入ります。先日問題になった彼女の選挙資金問題は全く報道されません。私の夏の休暇の間は報道しないでねとマスコミに頼んだのでしょうね。しかしそうはいかない。もう一度、それにスポットが当たって、彼女が言葉に詰まるときが来ます。
2) 今週の目立った動きは教育問題、同性のカップル、妊娠中絶問題です。
教育関連では、公立・半公立学校の無償化、教育を利益の対象にはさせない、生徒の選抜試験を中止とし、それに向かった方向に進みます。ただし、父兄や生徒から反対の声が上がっています。
同性カップルが認められたので、次のステップは同性間の法的な結婚の認証になります。該当する人はチリには2百万人以上いる由。これは政府内でも意見の違いがあります。
妊娠中絶に関しては母体に影響する、暴行による妊娠などの場合、中絶を認める動きです。これも政府・与党・野党の中でいろんな意見が出ています。胎児も一つの命、中絶とはそれを殺すことになると言うわけです。 
3) 国会の動きとは全然ちがいますが、2013年にRN党(当時は与党)がDC党(当時は野党)に接近し、共通の大統領候補を擁立しようと持ち掛けていたらしい。DC党員をRNが推すというのでしょうね。中道右派と左派の連立。以前から私が考えていたストーリーです。しかし今頃こんなニュースが出たら、当時それを進めていた議員・党役員などは立場がないですね。仲間を裏切っていたわけですから。