(政治)

1) 教育改革
教師・父兄のデモが全国各地でありました。「今日は教師・明日は失業者」と書いたパンフレットを配ったりして。教員組合の会長ガハルドは共産党員ですが、教師組合の一部は彼を信用せず、彼が政府と行うネゴを拒否し、彼の罷免も図っています。半公立学校はいつ廃校になるかわからないと言うわけです。半公立学校とは私立の学校だが、政府援助を受けており他の普通の私立学校と違います。
世論調査ではその将来が危ない半公立学校のほうが区立などの公立学校よりレベルが高く、父兄の間では人気があるとされています。
新聞の風刺漫画の中でそのガハルドが、「生徒の学校封鎖は認めるが教師の学校封鎖は許さない」とコメントしています。
その問題点のほかに、生徒選抜を行う入試の中止などに関しても与党のDC党が反対しています。それを社会党から、与党の政党とは思えない反政府発言を繰り返すDCには我慢できないと批判が出て、相変わらず政府内でももめています。   早く政府内の意見を一致し、年内に国会に議案を提出し、来年1月には新法案を成立させると政府はコメントしていますが、本当にどうなるかわかりません。与党崩壊の一歩かもしれないし。
2) バチェレットの外遊
就任1年目の外遊数はこれまでの大統領の中では1位はピニェラで19回15か国(同じ国を何度も訪問している)、2位が第1次のバチェレットで12回、18か国。3位が今回のバチェレットで12回13か国。毎月、旅に出る彼女は外遊が好きですね。
先日の地下鉄事故で大きく傷ついた人気を取り戻すため、バチェレットは次の3政策をとりました。まずはガソリン価格を決まり以上に大幅に下げる。健康保険に妊婦の取り扱を変えさせる(女性が健康保険に加入するときに妊娠しているかどうかを聞き、妊娠していると答えると保険料を上げることにする、していないと答えた女性がその直後に出産手続きをするとそれを保険では扱わない)。最後は水道料金で、この先数年にわたり料金を上げないことにした。これで次回の市民調査で彼女の人気が回復するかな?