(政治)

1) バチェレット
新政権発足から100日たったバチェレットは国内外のメディアからインタビューを受けていますが、にこにこ笑って目標に向かってまい進中と回答。彼女によると今の所うまく行っているようです。
教育問題が問題になっていますが、彼女は教育のレベルを上げるのが目的で、半公立学校を政府が買い上げるとか、児童にどの学校に行くように命令を出すとかが目標ではないと微妙に雰囲気を和らげています。
学生に占拠されている高校で、覆面学生が警察と抗争を繰り広げました。父兄側から一部の学生のおかげで授業が止まり大きな迷惑をかけられているから警察権力を使って排除してほしいと言う要請を受けたサンティアゴ区の区長は占拠は学生間の投票で認められたもので、それを認めないわけには行かないと実力行使を拒否。
これが長期間に及んだとき、どうなるかな?
OECDの加盟34か国の調査で教師の週当たりの労働時間が発表されましたが1位は断トツの54時間で日本。毎日10時間も働いているのかな?チリは週30時間の労働でそのうち27時間が授業。つまり教員会議とか授業の準備とかはほとんどないのですね。教師にならなければよかったと思っているのはチリでは14%、日本では7%。世界平均は10%とか。そうか、これらの数字から見ると日本の教育はまだうまくいっているのか?
さてバチェレット大統領はこの日曜日、アメリカに飛びオバマ大統領と面談予定とか。その前にブラジルから戻ってきたサッカーのチリ代表をモネダ宮殿に招待しました。
2) マプチェ問題
バチェレットはマプチェだけでなく北部のアイマラケチュア、その他の部族を含めインディヘナ対策を検討中と発表しました。彼らに地所を無料(もしくはほとんど無料)で提供することや国会議員の席を彼らのために用意することも考えているらしい。 
過去20年間に政府は550億円を費やして土地を18万7千へクタールを買い上げ、それを16141家族に提供したらしい。それで問題が軽減されているか、問題が複雑化しているかは不明です。要求と言うのはどんどん大きくなりますからね。当面は40カ所の土地を地主とネゴしているらしい。 この数年で200回近くマプチェ過激派の襲撃を受けた農場がとうとう政府にそこを売却することに決めたとか。それがマプチェの手に渡るなら、どこでもこの手を使えば無料で農地が手に入るわけですね。それでよいのかな?
マプチェの過激派に両親を焼殺された家族が政府関係者がその殺人犯を刑務所に訪問するなどは理解できない行為とコメントしています。
3) 良い国リスト
最近イギリスで発表された125か国を対象にしたこのリストにチリは24位にランクされました。その一つ下が日本です。チリは南米のトップですが、やっぱり技術・生活・文化・安定性とか合わせてみれば欧州勢が上位を占めています。それでもチリは南米ではいつも上位に入るわけですね。