(経済)

1) 新税法
下院で法案成立。与党側の議員数が多いから成立するのは当然ですが、それでもこれだけもめているから政府側としてはほっとしたでしょうね。増税がなければ、教育にしろ医療関連にしろ資金不足で公約が実行できないのは明白です。  その意味ではバチェレットの執念・情熱が通ったわけですね。  これがチリ経済の落ち込みの一因にならないように運営に気を配ってほしいです。
次の課題としてバチェレットはエネルギー問題を取り上げ、次の数年で電気代を30%軽減すると発表。
電力会社は「短期にそんな大きな値下げを実施するのはまことに難しい課題です」と腰が引けているが、政府からの圧力をどう受けるのかな?
「雨が降ると水源地に水がたまり、水力発電が増えて電気代が下がります」と言うのはちょっと迫力ないですね。そんなことで長期の戦略が立てられるの?
しかし水力発電のためのアイセンのダム建設はこの先の大問題になりますね。自然環境破壊とエネルギー不足のどちらががチリにとって大事な問題かが問われます。 
今週発表の中銀による今年の経済成長率予想は3.2%。少し前は4%の予想だったのですが。
2) 銅価格
ロンドンの市場で金価格の不正操作をしているのが明らかになっているようです。金の価格を低く抑えてアメリカ国債金利が高くならないようにするためでしょうが、金、それに銀の価格が銀行間の不正によらず自由に取引されると世界が変わるでしょう。
弾丸は飛んでいませんがアメリカとロシア(それに中国)の壮絶な戦いですね。ロシアはひどいことをしていると思わせる報道ばかりですが、その反対のアメリカも同じような事をやっているわけですね。
中国政府発表の数字は嘘ばかりと良く言われますが、アメリカ政府の発表も嘘が多いみたい。QE3とか言って政府が金をつぎ込むのはやめますと言いながら、欧州の他の国を使ってアメリカ国債を買わせていたのがばれたようです(ベルギーのことです)
そうしないとロシア・中国がアメリカ国債を売り始め、金利が急上昇するのでそれを抑えるための裏作戦でした。
マスコミの報道なんて公正・公平なんてありませんね。最近、良くわかるようになりました。
そしたら銅の価格はどうなのかな?誰かが不正をして銅価格を高めに設定してくれるとチリにとっては万歳なのですが。しかし銅の価格が最近、上がっています。それが良くわかりません。銅の価格が上がるとチリペソも強くなってきました。  ところでガソリン価格が今週下がりました。5週間連続で上がっていましたが、どういうわけか今週は下げ。
チリにはガソリン価格安定システムがあるのですが、それが上手く設定されていないか、運用が下手なのかのどちらかでガソリン価格が安定しません。
ホンマ、アホヤなと、私と同じように考える人が多くなったのか、政府はこのシステムの見直しを発表しました。価格が一定の幅の間は、毎週上げ下げしないで様子を見る仕組みにすれば、5週間も上げる必要はなかったし、逆に今週下げないでそれを貯蓄すれば次の値上げがなくなるわけですよね。