(経済)

1) コデルコとアングロアメリカンの和解
2011年、年間49万トンの銅を生産するロス・ブロンセス鉱山はアングロ・アメリカン社が100%所有するマインでした。その49%をコデルコが三井と組んで購入する約束になっていたのですが、それが実施される前にアングロは24.5%を三菱に54億ドルで販売。今回、残りの24.5%をコデルコに17億ドルで販売するとしました。最もコデルコ側はもう5%を購入する余地がある由で、それは三菱とアングロが自分のシェアーを減らすことになります。結局アングロは50.1%を確保とか。
コデルコは三井と他の事業にもジョイントベンチャーを組むと発表していますが、上の数字を見ても明らかなように日本側はえらい高い金を払わされていますね。
コデルコは自分のシェアー分の銅は独自に販売する権利がありますから、この鉱山の生産を入れるとコデルコ全体の生産量は190万トンになり、世界のトップを維持するらしい。
大喧嘩の後、アングロ・コデルコとも利益を上げたとニコニコ顔。政府も税収などで5000億ドルとかの利益が出るとか。おめでとう。しかし両者が得になるなんて不思議ですね。

2) 安全な(安定している)銀行
ラテンアメリカの銀行ランキングでトップ5はすべてチリにある銀行でした。トップ10にはブラジル、メキシコの銀行も顔を出しますが、上位はすべてチリ在住のもの。首位はチリ国立銀行、続いてチリ銀行でした。さすがチリやね。