(一般)

1) 学生運動
木曜日、デモがありました。昨年なら数万人とか10万人ものデモ隊が街に繰り出しましたが、今回はその10分の1でしょうか、それ以下かもしれません。先週、私が予想したとおり、先鋭化するデモに一般市民の援護はほとんどありません。
学校を占拠していた学生グループの一人が屋根から落ちて瀕死の重傷を負った事故も出ました。なんだか寂しいことです。

2) 市民の幸福度
ブータンの国民が世界で一番幸せ度が高いといわれますが、チリ人も幸せ度が高くなってきています。1995年には58%の市民が幸せと回答しましたが、今年はそれが大幅アップして77%。ブータンの例と違って、チリでは金銭的に裕福な層のほうが高い満足度だったようです。
それから年齢別では40台が50歳台が一番低く、若者と中高年に幸せ度が高くなっています。
またチリ社会は人権を尊重しているかと言う質問には59%がイエスと回答。政党や国会を信用するという人はわずか10%ほど。これはチリの現実ですね。

3) 中国の橋梁事故
新聞に大きく報道されましたが、9ヶ月前に完成したばかりの橋が陥没。この橋は全長15キロの中国北部で最長の橋(ただし昨日まで)と嫌味な解説が付いていました。橋の一部が落ちた理由は超過加重のトラックの往来のほか、基本的な設計ミスまたは施工エラーが考えられるとか。
チリの公共事業省のゴルボルン大臣が同国に先日、橋の検分のために訪問したばかり。チロエにかける橋を中国が興味を示さないか確かめに行ったのでしょう。彼の報告書の中に中国の橋梁技術は世界的なもので安心して発注できると書かれていたが、この事故の後、こっそり、やっぱり中国は新幹線でも橋梁でも信頼が置きにくいと書き換えたのかな?
日本の橋梁や海底トンネルの力をチリ政府に教える機関がないのかな?