(政治)

1) バチェレットは今週はブラジル訪問とか。しかし彼女はよく外遊しますね。
その仕事内容はともかくとして。
この彼女のブラジル外遊にはチリのトップ企業の代表が大勢同伴したそうですが、飛行機の中は賑やかだったでしょうね。ルラ大統領は次のサッカーの南米カップをチリで開催することに同意したとか。これって大ヒットになりますか?
2) 選挙権の取得
チリでは18歳、20歳になっても自動的に選挙権が取得できるわけではありません。選挙人登録をしなければなりません。ところが若年層にこの仕組みが受け入れられず、大半の青年は登録をしていません。これは一度選挙人登録をしてしまうと、権利と共に義務が出て、選挙の際に投票しないと罰金を取られる、立会人に選ばれるとそれから逃げることは出来ないと実に窮屈な仕組みになっています。これを日本のような「選挙人登録は自動的に、しかし投票は自主的に」に変更する動きが出ましたが、まだ最終決定になっていないわけです。
3) 与党グループの内紛。
与党グループを構成する4党の中で一番小さいラヂカル党は、他の党に比べると自分たちは差別されているとし、与党を離脱し他の候補エンリケ・オミナミと連合する可能性を示唆しました。あわてたキリスト教民主党はいくらかのスペースを用意し、それを彼らに譲歩することで連合離脱を回避するよう説得中です。
今の与党グループを見ていると各党の目標は自分たちの理想とする政治をいかに実現させるかではなく、自分たちの利益をどのように拡大するかということにあるようです。悲しい。
先週、与党側が、ピニェラの過去に汚点があると指摘した事件はうやむやの中に消えていきそうです。ピニェラは倒産したタルカ銀行の重役をしていましたが、銀行が倒産した時期におかしな行動(オーナー、投資家にとって倒産が滑らかに、なだらかに行われるわけはありません)があったのは事実でしょうが、それは犯罪行為ではなかったと当時の裁判所が判断しているのも事実です。
元大統領のエイルウィンがピニェラ擁護の発言をしたのが目を引きました。