(経済)

1) 毎週、銅の話題ですが、銅の価格がなおも上昇し、今年度の平均銅価はポンドあたり2ドルを超える見込みです。また生産経費の高い国営のコデルコ公社が今年度に国庫に納める税金は16億ドルが見込まれていますが、一方、民間のマインの払う税金は18億ドルが見込まれ、歴史上初めて民間鉱山会社の支払う税金がコデルコの支払う税金を超えるらしい。
それから20年ぶりに大型銅鉱山が見つかりました。サンティアゴからわずか50キロ、スキー場の近くの位置するそれで、アングロアメリカン社の所有。しかしチリもラッキーですね。経済の活性化がこうして順調に進むのですから。
銅の価格は急上昇ですが、今週は2.6ドルで締め08年10月以降の最高値でした。
2) サーモン業界
銅と違って苦しい場面の続くサーモン業界ですが、今週TVNで特集番組がありました。少し前までこの業界で働いていた息子と二人でテレビの前に座り注意して番組を見ました。チロエ島でこの問題から失業者が急増し社会問題を引き起こしていることはよく理解できましたが、サーモン会社の2名の社長のコメント、釈明は悲しいほど (かわいそうなほど) 低いレベルでした。同じ病原菌を抱えるノールウェイが切り抜けた危機をチリで失敗したのは、生産方法に問題があったとしか言えません。それを認識しなければ(改善が無ければ)この先もチリサーモンは落ちる一方ではないでしょうか?
3) 地方分権
チリの場合、チリ=サンティアゴですが。それがチリの発展を妨げているとOECDが警告しました。それによると一番地方分権が進んでいるのはドイツ、フランスで、遅れているのはアイスランド、チリ、スウェーデンとか。日本は真ん中くらいにランクされています。
4) 世界の株式市場
しかし昨年の大暴落が嘘のように、世界中で回復のニュースが流れていますが、ラテンアメリカは特にそれが顕著で、今年に入って(1―7月)ブラジルは45%、メキシコ20%、ペルー96%、チリは35%アップです。日本の日経平均株価はあまり上がりませんが・・・。