(経済)

1) 世界中のあらゆる分野で08年の暗い決算が発表され始めましたが、チリの小売業界はマイナス1.9%でした。09年の予想はマイナス3%で進展はなし。もっと暗いのは鉱業関係で10%近いダウンらしい。
数字から見るとチリよりもっと心配なのは日本ですが、大丈夫かな?

2) 少し前から言われていましたが、南米で最も高いビルになるはずだったコスタネル・センターの建設が中止になりました。300メートルの70階建てのビルが23階までできた所で止まってしまったわけです。これ以上続けるとさらに赤字が膨らむとよんだのでしょうね。
昨年の始めから工事の中止を薦める動きもあったらしい。もちろん工事関係者・労働者は大半が肩たたきに会い、問題になっています。
一方、このビルの近くに建設中のチタニウムは強気に建設を続行。これは52階建てのビルで、80%が既に出来上がっている由。もちろんこの段階で工事を中止するのが正しいのか、続行するのが良いのかは後になって結果が出るわけですね。
同じような例ですが船会社のCSAVは北欧とアジア向け航路の営業を中止しました。採算があわないからの由。

さて失業率が首都圏では10%になりました。これがこれから最も重要な課題になりますね、失業率をどれだけ押さえ込めるかが。政府は失業対策の政策を取る一方、民間に雇用促進を呼びかけています。

3) トランサンティアゴの運賃値上げ発表
しかしバス代は20ペソアップです。たった3円ですよ、日本円に直せば。もし日本で5円の値上げがあったら、消費者が逆に笑うでしょうね。たった5円なら値上げをする必要がないのではと。ところがチリでは3円値上げでも乗客がブーブー文句を言っています。
さて地下鉄の運賃ですが、これは40ペソ上がりましたが、それでも東京の運賃は1キロあたり0,2ドルとかで、サンティアゴはちょうどその10分の1です。もっとも日本は乗る距離によって運賃が上がりますが、サンティアゴは線を乗り換えてどこまで乗っても同じ安い料金です。
しかしこの40ペソを払うのを嫌って、今までバスと地下鉄を乗り継いでいた乗客がバスだけの使用をするので、ラッシュアワー時の地下鉄の乗客が4%ほど下がると見られています。

4) 通信設備
ロンドン・ビジネススクールの世界ランキングが発表になりましたが、チリはラテンアメリカのトップにランクされました。政府がちゃんと投資をしている(もしくは民間会社にさせている)証拠でしょうね。
チリでは街頭に公衆電話が見られなくなりました。携帯が普及しているからでしょう。インターネットもずいぶん普及しています。
チリの携帯の料金はラテンアメリカで最も安く設定されています。1分あたりチリは64ペソ(10円弱)他の国はペルー163ペソ、コロンビア114ペソ、平均99ペソとか(チリの通貨にしての比較)