(一般)

1) チリの風の巻頭に、バスの中の犯罪を書きましたが、犯罪の増加と若年層の犯罪者の増加は目を見張るものがあります。
   今週、話題になったのはわずか9歳で強盗グループに加入し、先週逮捕された子供の話です。2ヶ月間の間を置いて今週から登校を始めた由。彼を含む数人の子供と母親は区役所の提供する簡易住宅に住んでおり、受領している補助金は月6万ペソ。これで家族が生活するのは全く不可能。この先この家族はまた新聞を賑わすことになるのでしょうね。バチェレットはこんな家族をどう指導したいのでしょう。

2) 同じく犯罪の話ですが、児童売春、暴行などの罪で有罪判決を受けた男が逃亡し、ブラジルに潜入した事件がありましたが、逃亡先で逮捕され、その男がチリで服役するため戻ってきました。そのブラジルからチリの刑務所までの輸送されましたが、チリ国内での護送はバチェレット大統領の護衛より物々しいもので、295名の刑務館、警察官などが建物の屋上で銃を持って見張るなど本格的な体勢でした。なぜそんな大げさにと言う批判が出ています。

3) 私服警察の部長が(チリでは警察は制服警察と私服警察に分けられている)昨年末に衝突事故を起したが、それを検察した制服警察は同部長はアルコール飲用していたとし、アルコールテストを実施させた。ところがその結果が明白でなかった。約1年たったあと、それを疑問視する見方が大きくなり、私服警察長官がもし他の警官が関与しているなら全部辞職させるとキッパリ。当の部長は辞めさせられていますが・・・。
一人や二人じゃないでしょうね、この事件に関与しているのは。
この前の警察、裁判所、刑務所関係者の汚職問題に続いての醜聞。

4) 第10回自動車ショーが開催されています。欧米、日本、その他の有名無名ブランドが並び、連日大勢の観客で賑わっています。フェラリーは1台1億5千万ペソだそうですが、誰か購入する人間がいるのですね。

5) パタゴニア
チリとアルゼンチンの南部をパタゴニアと呼び、素晴らしい自然が残っていることで知られています。私は仕事でチリ最南端のプンタ・アレナスには数十回訪問、また世界最南端の町ウシュアイアにはバケーションで訪問しています(その旅行記はHPに掲載されています)
さてそのパタゴニアをオートバイで訪問するのが人気を呼んでいるとか。
昔、人気を呼んだイージーライダー・タイプのオートバイで自然の中を走りぬくのでしょうね。ただしその99%は外国人とか。男性は40歳以上、女性は35歳以上の由。そうか中年ライダーもがんばっているわけだ。

6) 来週ニューヨークマラソンが開催されますが、チリから200名を越えるグループが参加するとか。そのリーダーは昨年も同マラソンに参加した野党側のリーダーのラビンで、全員同じホテルに宿泊し、レースの前日にはイタリアレストランでスパゲッチパーティをするとか。毎週マラソン練習を続けている私としては彼らの健闘を祈りたい。がんばってください。