(経済)

1) ここでは中銀の介入でペソが切り下がったことでしょうね。つまり介入はその初期の目標を果たしたことになります。
1ドル420ペソ台まで落ち込んでいたのが5%アップして456ペソまで戻りました。ユウロもつられて5.4%アップしました。
中銀総裁は始めて金利の変化の可能性を示唆したのが注目されます。

2) 株式市場の動き
年初から大きく落ち込んでいたチリ株式市場が本格的に戻り始め、とうとう4月18日の段階で1月2日の水準に戻りました。最悪26%も落ち込んだ時期があったのですが、元に戻ったわけですね。アメリカのダウジョーンズはもう少しで回復終了、メキシコなんかすでに昨年末の水準を7.7%も抜きました。
ただしまだ安心は禁物です。原油価格の高騰がこのあと、世界経済にどう影響するか分かりませんし、中東大戦争の気配もあります。

3) コデルコ労働争議
昨年、チリ中の注目を浴びた争議が再発しました。下請け労働者はコデルコは合意事項を全く守らなかったのでやむを得ずこうして再度、戦うことになったとしています。
もちろんコデルコは彼ら下請け労働者はコデルコの従業員で無いから、約束を守らないというのは彼らを雇用する下請け業社のことで、当社の問題ではないときっぱり拒否。まだまだこの混乱は続きますね
もちろん、これを見て世界中の銅相場は跳ね上がりました。チリから出る銅の量が減れば、重要と供給の関係に大きな影響が出るのは目に見えていますからね。しかし不思議なものですね。こうしてコデルコの銅生産が減少しても値上げによりチリ政府の懐に入ってくる金額は同じようなものなのですから。

4) 最低賃金の改定
現行の144000ペソをどこまで上げられるか政府内で検討中ですが、与党のDCは16万ペソが適当と判断したところ中央労働組合はそれでは不十分と反発しています。公正委員会は、種々の条件をつけながらもこの額を30万ペソまで持っていきたいとしています。

5) サーモン
アメリカ政府の衛生担当機関FDAがチリの魚の生産工場を訪問し調査すると発表しました。例のニューヨークタイムズの関連でしょうね。

6) マイニングショー
サンティアゴでマイニングショーは開催されました。驚いたのは中国の躍進で小さな部品からローダーなどの重機、さらに大型タイヤも含め急激な勢いで中国製品がチリ市場に進出しています。昨年のラスベガスでのショーも中国品の目立つ大会だったらしいので、もう中国品の勢いは世界共通のものとなったようです。