(経済)

1) チリの経済成長率
IMFの発表ですが、チリは今年度は4.7%、11年は6%の成長となっています。まぁ政府の推定とほとんど同じです。この数字は隣国ペルーと共にラテンアメリカではトップの数字です。中国・インドの数字には勝てませんが、チリの実力も正当に評価されていますね。

2) コデルコ総裁の交代
なんとコデルコの競争相手エスコンディーダ鉱山の社長エルナンデスが新総裁に選出されました。しかし彼くらいの知名度があれば、どこの鉱山会社でも彼を引き抜きにかかるでしょうね。
2009年にコデルコ銅公社は121億ドルの売り上げを示し、資産51億ドルを持つ会社です。世界のトップクラスであることは言うまでもありません。
しかしチリの鉱山会社、特に銅鉱山ですが、その労働者の給料は常にチリのトップを占め、他国の鉱山労働者とかけ離れた好条件を得ていますが、それもチリの銅鉱業が国際競争力を持っているからですね、いつまで続くか分かりませんが。もちろんどんな分野でも限界はあり、いつかはここも崩れることは間違いありません。もっともその場合は他のレア・メタルの分野が発展するでしょう。チリで鉱山がなくなればこんお国の将来は・・・・ですからね。
そのコデルコ社の最大鉱山はチュキカマタ鉱山ですが、現在のオープンピットを地下鉱山に変える計画をもっています。その方が生産コストを上げずにすむからで、現在の高い銅価格ならどんな計画でも実現可能ですね。

3) サンティアゴの都市交通
トランサンティアゴと呼ばれるシステムが実施になってからずっと安い運賃が使用され、その結果、常に赤字が発生していましたが、やっと政府もその愚かさを認識して、少しずつ値上げしています。目立たんようにせなあかんと言うわけで、毎月少しずつ上げて5月17日から450ペソになりますが、これは2月より50ペソアップです。6月にも出来ればさらに20ペソ上げる計画らしい。最も市民が立ち上がってストにでも入れば、実行不可能でしょう。これで毎月の収入は7百万ドルの増収になり、赤字は15%減少とか。前の政府はいい加減な計画をたてたので、最初の頃の混乱の様子は市民の頭には鮮明ですから、値上げなんて考えられなかったのですよね。