(政治)

1) チリの右翼は感情の抑制ができず喚き散らすことが多い。また統制を取って団結する能力に欠けるので、次回の選挙で勝つことはないだろう。
   これを与党側の人間が言ったのなら、またかと思いますが、実は最右翼UDI党の元大統領候補者ロンゲイラの発言です。しかしこんな楽しい発言をする政治家もいるわけですね。右翼・左翼ともこれには驚いたことでしょう。
   私は左翼ですが、次回の選挙では左翼は負けると見ています。

2) コデルコ銅公社の下請け労働者のストが過激さを増し、道路の封鎖、従業員輸送バスを攻撃、また建物に火をつける事件なども起こり、マインのある町の一般の生活に影響が出始めました。
先週のチリの風に書いたように、当初、これを下請け会社の社内問題と軽く反応していたコデルコ本社と政府ですが、なんと労働大臣がその争議の中に入り、次の発言をしました。

  1. コデルコ本社はいまだに下請け労働者とのすべての合意事項を実行しているわけではない。
  2. 暴力行為を含む抗議行動もネゴの一つの方法である。
  3. 本社は下請け会社とその社員とのネゴに参加すべき

  政府は驚きましたね。まさか労働大臣が下請け労働者の側に立った発言をするなんて。さてどうなるでしょう、来週の動き。
  この他、犯罪の増加に対する対応などでも政府内の意見の不一致が目立ちました。どうなってるんかな?

3)公用車の不正使用
厚生省や警察軍など政府の高官が、役所から与えられた車を私用に使っていたとして、数名退職させられました。その一人の女性は母親の農場で作ったイチゴをレストランに配達していたそうです。なんだかほほえましい光景ですが、政府高官なのか、その辺のおばさんなのかわかりませんね。

4)汚職問題
  どんなニュースがでても驚かないほどになってしまいましたが、元国鉄総裁の裁判が始まります。DC党員の彼は大統領選挙のたびに大活躍をして政界トップと親交を結び、総裁の座を安泰なものとしていたわけですが、その職務を利用して幾つもの怪しい契約を結び(仕事をしないで契約金を受けとる)それで私腹を肥やしたという疑い。
  さぁどうなるか?しかしDCも彼を除名する必要がありますが、まだ実施されていません。