1) 健康保険問題
チリではイサプレと呼ばれる民間会社が運営する保険会社とホナサと言う国営保険の二つの仕組みがあり、国民は自由に選択できます。
当然民間保険会社のほうが価格は高いが受けるサービスもそれに見合って値打ちがあります。
今回、イサプレが8%もの値上げを(一律ではありませんが)発表したので、それを嫌ってホナサに移る動きが顕著です。問題はホナサが大量の移民(?)を受け入れる余地があるかで、加入者が増えてそれを受け入れる組織が無ければ、加入者が病気になったときアテンドしてくれる医療機関がないかもしれません。大丈夫かなバチェレットさん。
2) それにも関連しますが、今週チリで最も話題になったのは公立病院のトイレで生まれた赤ちゃんです。別にこっそりトイレをつかったのではありません。その女性は出産間近で病院に入ったのですが、病院側がアテンドしてくれないのでしかたなくトイレで出産と言うもの。またその女性がペルー人だったことから人種差別の声も出て大騒ぎ。
病院側は人員・機材の不足を揚げていますが、これで大量にホナサの患者が増えればパンクするのは目に見えています。
3) パレスチーノ難民チリに到着
38人のパレスタイン難民は第5州のカレラ市に到着。市民の歓迎を受けました。どうやったら上手くチリに住み着けるのかな?
4) 捕鯨反対運動
今年6月にサンティアゴで国際鯨委員会が開催されますが、それに先立ってチリ政府は全チリ領海での捕鯨を全面禁止する方針を出しそうです。
チリ本土、諸島、南極領土での200海里を対象とするらしい。しかし現在の捕鯨国は日本のみとする新聞報道に誰も異論を唱えないのかな?
とにかく大統領府の前にこの1週間鯨の風船が置かれ、反捕鯨のキャンペーンがありました。それはとにかく反日本で貫かれています。
5) 囲碁教室
新聞の教養欄に囲碁のテーマが載り、それによると囲碁は4千年前に中国で考案された遊びとされ、プロビデンシアの文化喫茶店で毎週火木曜日の夜に無料で教えてくれるらしい。
6) 老齢化
チリも高齢化の波が押し寄せていますが、1990年と2006年の比較として、75歳以上の老人の数が全国でわずか32万人だったのが61万人と90%アップになっています。そのうちチリも日本のように老人が町にあふれるようになるのでしょう。