(経済)

1) チリのペソは対米ドルで大きく切り上がっていますが、その率は12%で世界1位とか。日本が2位で10%、3位はコロンビアのペソで9%です。

それが輸出業者を泣かしているわけですが。

2) ニューヨーク・タイムスと言えば名の通った新聞ですが、それにチリのサ―モンはまがい物との記事が掲載され、アメリカのスーパーマーケットがチリ産鮭の輸入をストップと言う事態を引き起こしました。その記事によるとチリのサーモンは成長促進剤とISAビールスに対抗するため抗原菌の両方を大量に使用としています。

このためアメリカ3位のスーパーのセイフウェーはチリ最大手のサーモン業者マリン・ハーベスト製品の購入を中止とか。

一方批判された同社はアメリカの発表はすべて根拠がないと反発。またチリのアメリカ大使は同誌に強烈な反論の手紙を送りましたが、インターネットではそれが紹介されたのに肝心の本誌には掲載されず、公平さにかけています、どう決着がつくのでしょう。

3) 最近のアルゼンチンは農業団体のストで消費物資(主に食料品)がスーパーマーケットから姿を消す異様な事態になりましたが、これを受け、チリ国内の牧畜産業が肉の値段を上げるなど余波がチリに押し寄せています。物価高は敏感に一般市民の生活に影響しますから、政府も頭の痛いところ。

3月の物価上昇率は心配されたほど上がらず0.8%になりました。

4) 労働組合左傾化

チリの労組(CUT)は中道派が主導権を取っていますが、次の選挙で社会党系の左派が勝ちそうです。政府としてはこれで経営者側との争いが先鋭化するとして危機感を募らせています。どうなるかな?

5) ロバート・ケネディJRがチリを訪問し、バチェレットに会ってアイセンでの水力発電ダムの建設をしないよう要請しました。

この関連ですが、イギリス企業がチリでウラニウム鉱山を発見と言う記事が出ました。まだ正式に鉱脈と決められないそうですが高い確率でウラニウムがありそうとか。じゃチリも原子力発電所かな?

もっともチリは海岸国ですから海の波を利用した波力発電の可能性も言われていますがどうでしょう。

ついでに、さっき話題になったニューヨークタイムスは同ダムの建設は環境破壊になるから、すべきでないと論評しました。他国のことより自国の排気ガスなど世界の環境汚染の元凶のような事態を批判すべきではないでしょうか?