(一般)

1)外国で有罪判決を受けるチリ人
アメリカで一人のチリ人が死刑判決を受けそうです。彼は少年の頃アメリカに渡ったのですが、犯罪歴を重ね、とうとう暴行殺人の罪で死刑のようです。彼は16歳までバルパライソで生活しましたが、バーで働く母が子供の面倒を見ないため祖母の手で育ったらしく、年少の頃から問題を抱えていました。
もう一つの例はスペインで、警官を襲ったとして逮捕されたグループの中にチリ人留学生がいました。彼に4年の有罪判決がでましたが、もう事件発生後2年立っているので、その期間を考慮すると刑期の半分以上勤めたことになり仮釈放になりました。しかし彼は警官と刑務官に暴行を受けたとして逆に彼らを裁判所に訴えると言っています。
彼は事件の現場にいましたが、そのとき本当に警察官襲撃に手を出したのか、私にはわかりませんが、彼の人生を変えてしまったのは事実ですね。

2)チロエ島のスト
観光地として私がチリで一番好きな島ですが、この島に渡るフェリーの大半がストに入ったので島と本土の間の交通が止まり、大混雑。
ラゴス大統領はこの島と本土を橋で結ぶと大見得を切ったのに、バチェレットは経済効果が少ないとそれをばっさり切りました。
アホなトランサンティアゴで浪費しているお金でこの橋は出来たはずなのですが。

3)そのトランサンティアゴが実施1周年を迎えます。一般市民の声は依然として批判的で、政府の無策を糾弾しています。野党もチリ国立銀行がこの計画に資金を貸し出すことを憲法違反として反対していますので、もしかすれば他の金融先を探さなければならなくなる可能性もあります。
  とにかく市民の評価は最悪で政府の努力にもかかわらず良くなってきたと評価されていません。これで運賃が値上げされれば・・・・
  しかしバスと地下鉄を乗り継いで町の端から端まで行ってもたった400ペソ(80円)ですよ。世界にこれほど安い公共運送はありません。カイロでバス代十円なんてのがありましたが、そのサービスはサンティアゴとはかなり差がありました。

4)そろそろ車の税金を払う季節ですが、一番高い税金はフェラリーの07年製のF599でなんと税金は5百万ペソです。それで小型車の新車が一台買えます!まぁフェラリーを買う人は100万円くらい問題にしないでしょうが。

5)幾つになったら実家を出て行くのか?
  チリでは独立して実家を出て行く年齢がドンドン伸びて、幾つになっても独立しないらしい。なにしろ25−30歳の男性のうち26%は実家住まいとか、30歳を越えてまだ出て行かない男の比率がこの10年で41%増えたとか言われています。しかしこの傾向はチリだけではなく諸外国でも同じらしいので、仕事を始めて所得があっても家から出て行かないというのは世界共通の傾向なのでしょう。

6)歩いて南極に
  チリ人女性科学者グループが南極点まで歩いて到達。彼女たちは氷の厚さ、気候の変化などを調べながら13日歩き続けて南極点に到着したもの。この時期ほとんど夜はなく(太陽が沈まない)おまけに気温はマイナス30度の寒さで良く眠れず厳しかったと言っています。

7)共産党の元書記長が死去
  テイテルボイムが91歳の生涯を終え死去。共産党とは言え、彼は数年前、国民芸術賞を受賞するほどの有名な文筆家で、著書を沢山持っています。その葬式にはバチェレットを始め政府閣僚も参加、墓地に入る日には数千人の群集が列席しました。

8)航空業界の伸び
  07年、空の乗客は始めて9百万人を突破。前年対比18%の記録となりました。外国路線では6つの飛行場が60%のシェア―を占めています。それらはブエノスアイレスサンパウロ、リマ、マドリッド、マイアミそしてリオです。一方国内線ではアントファガスタ、コンセプシオンとプエルトモンがトップを争っています。
  それで国内トップのランチリは利益が45%もアップして笑いが止まらないとか。