(経済)

1)為替市場
ドルのレートは依然として最低レベルの1ドル460ペソをキープしています。アメリカが低成長を続け、その打破のため金利を下げつづけると、ドルを持っていてもしようがないとさらにドルの値打ちが下がるわけで、輸入業者にとっては最高、輸出業者にとっては最悪のストーリー。中銀はちゃんと両方を見ながら手をうたなければなりません。
ところで新聞報道によると家屋の購入のための金利はチリでは年5.1%とか。これが一般消費者用の金利では、5百万ペソを24ヶ月で借りたとすると2年前は月0.85%、昨年だと1.2%、今月は1.3%とか。アメリカと違ってじりじり上がってきていますね。その差が目立つわけです。
さて株価のほうは、大きく下げた黒い月曜日のあと1月21−29日にチリ市場は13%アップして落ち込み分の取り戻し中。まだ1月の落ち込みは10%です。メキシコやブラジルも同時期に10%以上のアップを記録。しかし日本の落ち込みはどうしたことでしょう。回復の兆しが少ないですね。

2) エネルギー危機
  エネルギー省のトクマン大臣は恐らくこの3月は想像以上の厳しい月になるだろうとエネルギー危機を発表。そしてエネルギー供給制限が行われることを示唆。これは特定の地区のある時間に電気が止まると言うことです。この理由として近年の雨不足からの水力発電量減少などを上げています。この問題は1999年以来起こっていなかったのですが。
  アルゼンチン以外からの天然ガス、ダム建設、原子力発電と何か手を打つ必要がありますね。

3)合併失敗
百貨店ファラベラとスーパーのD&S会社の合併申請案が出されていましたが、今週それが却下されました。今まで電話会社、銀行などの例では申請は認められていたのですが、今回はNOでした。両社の合併した場合のインパクトが余りにも大きいので公正な商取引が継続できないと裁判所は見たようです
それで両社と関連会社の株価が大きく下がりました。
もちろん両社とも手を替えて再申請すると表明しています。