(政治)

1)やっぱりDCを追放されたサルディバル問題がトップでしょうね。
私の読んだシナリオとは異なり、彼は党を追放されるとすぐに他の無派閥議員と組んで国会で嵐を呼ぶシナリオを書きました。
これでは同じDCの中で彼を援護していた他の議員と上手くいきません。彼らはサルディバルの後を追って党を離脱する気持ちはないからです。
しかし国会で与野党の議員数が拮抗しているので、彼のように所属していた政党を追放された議員などで構成する4名のグループが数以上の力を握っているわけです。
これに先立ってDC党首のアルベアルがクリスマス前に緊急入院。党内闘争が彼女の心臓に悪いのは誰も理解できるので与野党の議員が心配して病院に見舞っていました。
政界通によるとDCはアジェンデの時代は右翼と組み、軍事政権後は左翼と組んでいるのでサルディバルのような叛乱議員が出ても対応できるが(柔軟性を持っている)、問題が深刻なのはもう一方の与党すなわち左翼陣営で、彼らは旧左翼とネオ左翼に分かれ、古い左翼は、階級闘争を推進しようとし、例えば下請け労働者問題では彼らの側に立ってコデルコ(国営銅公社)と戦う姿勢を見せています。これでは政府内が統一して野党と対決することは出来ません。それがバチェレットの弱みです。

2) さてそのバチェレットは明るさを取り戻したようで、自分の任期の後半を今までよりもっと素晴らしいものにしたいと発言しています。市内の市民集会に参加した彼女は会場でResistireという歌を集会者と一緒に歌いましたがそれは(逆らうぞ、あきらめないぞ、圧力に負けず投げださないぞ・・)という歌詞でした。今週発表された指数では市民の彼女の政府を支持する率はまた下がっており、彼女の元気が本物かたんなる空元気か08年の動きが楽しみです。