(政治)

1) エクアドルのコレア大統領が来ました。
ドミニカのリオ会議でコロンビアと対決したとき、チリの援護を受けたお礼に来たのでしょう。で、ペルーの要求しているチリとの領海線問題で明確にチリの側に立つとコメントしました。ペルーとエクアドル犬猿の仲ですから、ペルーを叩くためには何でもするとのことでしょう。
その会議の議長を務めた米州機構議長インスルサはエクアドル領内でコロンビアの左翼ゲリラFARCが基地を持っていた地区を視察しました。このグループはエクアドルの大統領選挙のときにコレアに選挙資金を援助していたそうですが・・・・政治の世界は誰が真実を語って誰が嘘をついているのか良く分かりませんね。最新のニュースではゲリラ内で抗争が激しく分裂の危機もありそうとか。本当に不法に彼らに誘拐され長い間釈放されない人質の人々が気の毒です。

2) アメリカのライス国務長官が来ました
彼女はチリの後、ブラジルに立ち寄って帰国。南米でアメリカが頼れるのはこの2ヶ国と言うことを明確に証明したわけですね。
表向きには「チリって素敵な国ですね」としか言わなかったみたい。

3) チリとペルーの間で争われている領海問題の第1回公判が国際法廷で開催されました。サァどんな展開になるのでしょう。

4) バチェレットがトランサンティアゴのバスに乗りました。テレビカメラが待ち構えている所、プリペイドカードを手にした彼女は満面の笑みで乗り込んできて、そのカードを機械に当てますが、上手くいきません。おかしいなと首をかしげる彼女に運転手が、そこじゃなく、ここにカードを当てるんです。はじめて乗ったのですから、カードの使い方を知らなくても無理はありませんね。
彼女の政府は人気が無くても彼女の人気はまだ続きそう。

4) 上院議長に先日DC党を追放されたサルディバルが与党グループから推薦された議員を破って選出されました。しかし与党としては、元の友人とはいえ、彼が議長になるのは許しがたい所。野党とすればそれを考えてサンルディバルを援助したのでしょうが。

5) 社会党の大会が開かれ、次期大統領候補として、同党からラゴス前大統領、それにインスルサが表明されました。彼は現在米州機構の議長を務めています。
現在チリが抱える問題の大半はラゴスのまいた種でそれを全く無視して今までの彼の実績を誇示するラゴスのやり方は誰も認めないと思いますがどうでしょう。例の教育省問題でもラゴスは、そんな問題があるのですかと政府の責任を認めず、教育相をだまそうとする民間の人間の問題と発言しています???汚職の象徴のようなラゴスですね。
少なくともインスルサは与党の犯した間違いは間違いと認めて訂正を図ると謙虚です。
ビダル官房長官はそんな社会党の次期候補選定のお祭り騒ぎに、今バチェレット大統領を守り立てなければ、ラゴスもインスルサもありえないとクレームしています。