(政治)
1) 政治資金問題
もう止まるところを知らないという風に問題が増幅しています。ペンタ銀行だけでなく鉱業のソキミチ社にも同じような選挙資金供出疑惑が出てきました。検察は全容がわかるには1−2年かかるだろうと発表しています。
例の笑顔で疑惑を否定し続けていた議員は「何らかの間違いがあったようですね。ペンタ銀行に選挙資金を出してほしいと頼んだのを忘れていました」とコメント。しかしそんな奴が議員だなんて。
しかし台風の目になっている右翼のUDI党はとうとう反撃の手を見つけました。それはバチェレットが選挙資金調達にアメリカのニューヨークで豪華ヨットで夕食を一緒にしましょうという作戦を使い、一人当たり千ドル以上の寄付を受けるパーティを2013年9月に実施。そこまではよいのですが、参加者はチリ人だけでなく外国人もいたらしい。チリの法律では外国人の個人献金は受けてはいけないことになっています。その場にいた現在の外相は参加者は全部チリ人でしたと釈明したが、参加者の中で、外人もいましたと言う声が出てきて。
内務大臣がテレビの番組で私たちは公明正大で隠すことは何もありませんと言うと、アナウンサーが「UDIの議員も最初そう言ったが1週間あとにお詫びをしている。皆さんもそんなことないですか?」日本のマスコミと違ってチリはちゃんと言うことを言いますね。
さぁバチェレットは笑ってごまかすか、やっぱり新選挙資金法案が必要ということになるのか。
もちろん本当のところは、これらのことは氷山の一角で、知られていない各議員の選挙資金問題が山積なのでしょうね。
2) バチェレットの外遊
話題の目になっている彼女はアメリカに飛びました。国連総会に参加のため。チリが国連で非常任ですが、理事国として仕事することになったからです。
厚生大臣が辞任して(もしくは辞めさせられて)2週間以上たっていますが、いまだに後任が決まりません。何があるのでしょう。大勢の希望者の中から適任者が選べないのか、妊娠中絶に関して意見の調整ができないのかな?
3) 選挙方法の改正
チリの選挙方法が変更になって他国と同じ、投票数の多い候補者が勝つことになりました。意味の分からない「左右が一人ずつ選ばれるシステム」から通常に戻ったのは喜ばしいことですが、それを改正するのに議員数を大幅に増加させました。今までなら落選したかもしれないが、議員数が増えたのでまだ国会に残れるだろうと議員が考え、賛成に投票したみたいです。チリの国会議員は右翼も左翼も私の眼には国民のための職員には見えません。