(経済)

1) 国別ランキング
生き残りのための危険性のランキングです。チリは13年世界の12位でしたが、2014年は4位落として16位になりました。銅価格の低下がその原因の一つとか。最もラテンアメリカではトップです。日本はこの2年間チリよりずっと下ですね。トップはいつものようにノールウェイ、シンガポール、スイスでした。
2) 銅価格
原油価格がとどまるところを知らないように価格を落としていますが、銅も同じで2009年以来最悪のポンドあたり2.5ドルまで下がりました。これは生産価格とほぼ同じレベルで、銅鉱山会社に利益はほとんど残らないし、直接チリ国庫に入るコデルコからの収益も予想よりずっと少ない額になりますね。昨年6月に3.4ドルを記録していますが、ここまで落ちました。同じ時期530ペソだった為替は今は1ドル626ペソまで落ちています。銅の価格が下がればペソは弱くなるという規則通りです。
バチェレット政権の危機ですね。今までベネスエラなど産油国の苦しみを他山の石と考えていたのに、この銅価格で自分の問題になりました。2015年はチリにとって、またバチェレットにとって厳しい年になります。これが続くと社会保障とか、公共投資とか、大盤振る舞いをするはずだったのに、すべて先送りになるでしょうね。成功するためには実力・努力のほかにやっぱり運が必要ですね。