(経済)

1) 経済成長率
チリの今年度の目標は3%だが、かなり困難な状況です。4月の過去12か月の数字では成長率は3.2%となんとか目標を超えているが、4月単月の数字は2.3%、景気後退が数字になって出ている。過去2.3年、こんな低い数字は出ていない。 もっとも今週も銅の価格はジリジリ上昇し、そのため為替もチリペソが対ドルで少し強くなっています。まだしばらく大丈夫かな。
2) インフレ
5月の物価上昇率は0.3%と3月4月よりずっと下がって予想どおり。過去12か月で4.7%。今年に入ってからでは2.5%。大きな問題にはなっていません。
所で5月の新車の販売は25000台で、過去27か月で最低の数字。景気後退のシンボルでしょうか。新税制の影響と言う声も出ています。

3) 水の管理
チリでは水利権は一般の商品と同じく自由に販売されています。先の大統領教書で水の権利について話がでています。公共事業省の中の一部門、水利課がチリ北部の河川の調査をしたところ、ほとんど全部の州で水利権が正当に運用されていないことが分かりました。その言い訳として人手が不足でチェックがされていなかったとか。毎分XXM3とか決められた水量を守らないで取り入れるとか、水量が乏しくなると取得する水の量を減らすのが決まりだが、それが守られていないとか。チリの水利権問題は理論的には問題なく運営されていても実際はだめだったわけですね。がっかり。 
ところで5月21日のバチェレットの政策表明の中でコメントされた多くの項目の内、半分は実現する期限がうたわれていません。つまり口先だけ。それでは彼女の信用に傷つきますね。来年の所信表明の時の反発はすごくなります。
民間の調査では21日の表明の後、バチェレットの人気は上がっています。前月には53%が彼女を支持するとしましたが、その後の調査ではそれが56%に上昇とか。