チリの風  その821  2019年2月4日―10日

 

サンティアゴは今週も連日高温で、記録的な暑さです。予想で、明日の月曜日は久しぶりに30度より下がりそうです。

土曜日のサッカー教室は参加者が7名と珍らしいほど少なかったけど、楽しく最後までプレーしました。

翌日、日曜日のマラソン練習もしっかり走りました。すれ違うランナ-の数が増えています。

郊外で働く仕事が先月、終了したので、時間が出来て、マラソン練習とトレッキングの回数が増えました。

 

(政治)

1)ピニェラ動向

バケーション中の彼ですが、月曜日にテムコ、金曜日にカラマそしてアリカなどに飛び、週末も被災地の様子を見ました。

つまり、モネダ宮殿事務所で仕事をするのでは無く、南部の彼の別荘から働らいているようです。市民調査で国民が必要な事項は安全と仕事とされていますが、当然ですね。

2)ベネスエラ

日本人はこの問題に興味が少ないと聞きましたが、私は最高に重要と考えます。読者のみなさんはどうですか?

さて3月にサンティアゴラテンアメリカ右翼会議が開催されます。そのグループは国連にバチェレットを同国に送り報告書を提出してほしいとしました。彼らは今までのバチェレットの仕事を表価していません。

(所で、そのバチェレットの息子夫婦を検察はさ欺罪で4年の刑を求刑しました。チリ銀行やラス・コンデス区も2人に税金などを含め不正事実があったとして罰金を請求。有罪になるかもしれません。新聞で大特集として取り上げられました。

それほど重要な事とは素人の私には思えませんが)

通常、右翼はグアイド、左翼はマドゥロを支援しますが、チリの新左翼は大きく分裂しています。

それはマドゥロは左翼思考と言っても、民主主義と言うより独裁政権としか考えられないと言うわけです。

グアイドは国の将来につき米国の政的援助(軍事?)を拒否しないかもしれないと介入を認めるコメント。米国の犬になるわけですね。

欧米諸国からの薬品などの緊急援助物資が隣国コロンビアに着きましたがマドゥロは道路を封閉して同国への入国を拒否。自分たちは乞食ではないとしています。同問題でマドゥロを支援している中国は今週、ボリビアとリチウムに関する契約を締結。深い関係を結ぶとしました。

ところでトランプが左翼関係者を一掃しようとするなら、なぜ北朝鮮接触するのでしょう。



(経済)

1)2018年の数字

予想通り、18年の経済成長率は4.0%と発表されました。これは過去5年で最高の数字す。今年はどうなるでしょう。4%に近い数字になるかな?

銅の価格は2.82ドルと先週より少し上昇。為替は656ペソとほとんど同じ。

2)貿易

毎年、中国の重要性が増します。チリの貿易の相手国は中国(30%)米国(17%)EU(14%)メルコスル(11%)そして5番目に日本(7%)が入ります。19年前は米国がトップだったのですが。中国が追い越し、毎年その差が大きくなっていきます。

去年、中国企業はチリのリチウム鉱山に投資をしましたね。チリの中国大使は「自分たちはチリに介入するつもりは無い。友好な関係を維持するだけ」もちろん彼らの考えは分かります。

ピニェラ大統領はこの4月、中国訪問を予定とか。

3)給料

実質給料(給料の上昇分から物価上昇分を引いたもの)のアップは去年は1.2%の上昇で過去3年で最も低い数値。



(一般)

  1. 自然災害

チリの北部はほとんど雨は降りませんが、先週から雨が続き、1200軒の家に大きな被害がでました。

ある地区で過去15年の降雨量が2時間で降ったとか。(去年まで年に平均1ミリも降っていません)つまり、1日でほんの20ミリ降れば大災害になるわけです。随所で交通渋滞(乗用車・バス・トラックが数珠つなぎ)、鉱業・農業・観光とすべての分野と市民生活(水・電気・電話がストップ)で苦しんでいます。

それから南部の山火事があります。

延焼中の火事は32もあり、これまでの合計で3万へクタ-ルも延焼とか。

ヘリコプターや小飛行機の他に2年前と同じようにスーパ-タンカ-と呼ばれる大きな飛行機による消火作業が始まります。

気温ですが、今年は2017年ほどではないですが、暑い日が続き、先日の最高気温38.3度は過去20年で最高でした。

北部・南部の多くの被害者にどんな責任があるでしょう。努力をして家を建設して生活していたのに突然、それが崩れたわけです。運が悪いとしか言えませんね。

  1. 公共運送

サンティアゴの公共運送システムをトランサンティアゴと呼びますが、2007年にスタ―トした事業が終焉になるかもしれないとか。新システムに変更されるかも知れないわけです。

利用者数は2007年は14億5000万人、2018年は16億3100万人。内容として2007年はバス62%、メトロ38%、それが2018年には55%と44%そして新規の汽車1%。メトロの進歩が目立ちます。

サンティアゴの公共運送の運賃がラ米1高いと先週チリの風に書きました。ところで今週、京都のメトロの運賃が210円から220円に値上になったとか。初乗り3キロでこの運賃です。

サンティアゴの場合、メトロとバスを乗り継いで、どこまで乗っても130円ほどですから、京都に比べると3分の1かそれ以下ですね。メキシコなら10分の1でしょうか。サンティアゴの乗り継いでも同料金システムはすごいですね。ほとんど都内どこでも行けます。



(スポーツ)

  1. サッカー

国内りーグは来週の15日から出発16チームが総当りで戦います。人気の3チーム、コロコロ、チリ大、カトリカから優勝がでるかな?

国際戦はリべルタドールカップと南米カップの2つがはじまりましたチリの参加チームの活躍が望まれます。



以上