チリの風  その822  2019年2月11日―17日

暑い日が続くサンティアゴですが、天気予報が当って、少し涼しい日がありました。秋が近いのを知らせているのかな。
トレッキングはサン・ラモン公園でいつものルートから外れて新コース。それも楽しいものです。
丘の上を目指して走る厳しいコースでマラソン練習をしましたが、ちやんと完走しました。軽く走りきったと言うと嘘ですが、なんとか好調に終えました。
日曜日のマラソン練習はそれを活かして走り、10キロを59分06秒と久しぶりに60分を切りました。意味はないけど意地ですね。

(政治)

1) ピニェラ動向
バケーション中の彼ですが、今週は背広を着てモネダ宮殿事務所で大臣と面談 
同じくバケーション中の内務大臣は南部の山火事の被災地を訪問。休みと仕事の区別がありません。気の毒。
内務副大臣は格地で自然災害が起きた時、野党からこんな一大事に政府要人はのんびり休みかと
クレームされたとコメントしています。彼は南部の山火事とマプチェの関連をコメント。
ピニェラは夏休みを終え21日に仕事に戻ります???
  2)フレイ元大統領殺人事件
DCは同事件に関予し有罪になった医師を庇護しようとするカトリカ大学学長を詰問。彼は医師の無実を信じるとするので、ローマのフランシスコ法王に文書で報告。抗議かな?もっともその法王はあまり信用できるとは思えないですが。  
神父の年少児性的事件はチリでも世界でも毎日のように報道されていますね。
 3)ベネスエラ
日系人で元大臣の社会党 カㇽロス・オミナミは共産党新左翼は同国民の苦しみを理解する必要があるとコメントしました。しかし彼はブラジルの元大統領で汚職で有罪になっているルラをまだ支持するとしています。
フランスで亡命を認められた右翼政治家を殺した元左翼ゲリラが自分たちは共産党にうらぎられたとコメント。共産党は彼らは自分で党から分離していったと主張。
この項目2)と3)で左翼も右翼も敵方を殺するのを厭わないことが分かりますね。  
先年の人口調査でチリの移民の数は人口の6%となりましたが、その中で最も多かったのは今までトップだったペルーを抜いてベネスエラ人でした。その特徴は学歴が高い、カトリック信者、首都圏の中央区に住むとか。
数的にはベネスエラ人が29万人、ペルーは22万人です。   
チリ政府も緊急援助物資17トンを空軍機で同国に送ります。他国からの援助物資がコロンビアに山積みですが、それをマドゥロは受理するのを拒否。そこで私の作戦ですが、グアイドは反政府運動では無いと物資を政府に渡せばどうでしょう、一気に解決すると思いますが。ところで、そのマドがゥロはローマ法王に支持を要請しています。
アメリカの軍事介入の噂はまだくすぶっています。そうなればマドゥロイラクフセインみたいになるのかな?そのトランプがノーベル平和賞を目論んでいるとは悲しいですね。
  4)ボリビア問題
     例のボリビアの海問題に続き水利権でまたオランダ法廷でチリと面と向って勝
負をかけるみたい。両国国境にシ ララ川があります。ボリビアはチリがその
水を不当に使用していると主張します。
   チリは水源はボリビアだが、チリ領土に入る時から、チリに使用権が発
生するとします。ボリビアはチリが川の水流を変更 させチリ領土に流れ
こむようにしたと攻撃。どうなるでしょう。

(経済)

1) 銅の価格は2.81ドルと先週より少し下がり、為替は664ペソとペソ安になりました。
チリの命網は銅ですが、去年は過去最大生産量を記録し、世界シェアーを上げました。2018年の数字ですがチリが首位で27.7%。ついで大きく差がついていますが、ペルーが11.6%。中国7.2%、米国5.8%と続いています。
2) ガソリン価格
5か月連続でガソリン価格が下がりました 。
もっとも日本円にすれば毎週1円とか2円の値下げですが、5か月で100ペソ下がりました。

(一般)

1) 自然災害
北部の水害は雨が収ってきたので情勢は正常化してきました。
南部の山火事ですが、全く逆に勢いを増し、5万へクタ―ルも延焼し去年より60%も増加とか。延焼中の火事は30か所以上。       原因の多くは放火と言われています。なんと17歳の少年が、友人と一緒に野原に火をつけるのをビデオに取り、それを  SNSで見せました。全く罪の意識は無いのですね。もちろんテレビのニュースに放映されるとその人間は特定され警察に拘留されました。父親は私の息子は反省してるとコメント。その未成年のほかに数名逮捕されています。  
しかし、チリ中にそう言うタイプの人間がいるわけすね。               ところで緊急地区としてピニェラは被災地区を軍の管轄に置きました。するとその軍人が夜に外出禁止を出し、大きな問題に。1時間後にそれは取り消されました。
今年に入って、1月にコキンボの地震、最近の洪水と火事。今週は南米大陸の最も南に位置するプンタ・アレナスで烈風。最大風速170キロ。これは秒速で50メートルほどですね。吹き飛んだ家屋も出ています。しかしチリは自然災害がひっきりなしに起きますね。
ところでその陸軍の元長官のチェイレが起訴されました。軍事政権時の左翼への拷問ですが、本人は無罪を主張しています。
そして元警察軍の長官が逮捕されました。軍の資金を私用したというのですが、悲しい実情ですね。
2) バレンタイン・ディ
日本では盛りあがったでしょうが、チリでは少ししか話題になりません。その日、結婚したロマンチックなカップルの数は通常の日と変わりなかったとか。

(スポーツ)

1) サッカー
国内リーグ戦が始じまりました。人気の3チーム、コロコロ、チリ大、カトリカの初戦はそれぞれ勝利、引き分け、勝利と分かれました。
    国際戦はリべルタドールカップと南米カップの2つの大会がはじ
まりましたが、チリの参加チームはパットしません。
       それより注目されたのは、チリが隣国のアルゼンチンや
ウルグアイパラグアイと組んで2030年のサッカーのワー
       ルドカップの開催地に立候補したことです。1962年にチリは単独
で開催国になりましたが、今回はどうかな?
2) テニス
デービスカップの世界リーグ戦でチリはドイツ・アルゼンチンと同グループに入りました。
どんな試合になるでしょう。
    

以上