(一般)

1) 軍事革命
チリの軍事革命は1973年の9月11日です。少し早いけどこの日曜日、軍事政権で犯された人権問題を取り上げるグループがデモ行進。問題なくアジェンデの墓地のあるところまで着きましたが、いつもと同じく覆面部隊が出てきて最後は警察と対決しました。

2) 爆弾騒ぎ
また爆弾が仕掛けられました。ビデオに撮影された20歳くらいの二人組みが仕掛けたようです。もっとも捕まってもすぐに釈放でしょうね、今までの法廷だと。
似たような例ですが、マプチェの人間が林業会社のトラック11台に火をかけました。ちゃんと彼らの闘争理由を書いたパンフレットを残して。それによると政治犯で収容されているマプチェの即時釈放を要求しています。

3) 軍隊の差別
第1司令官(北部担当)が軍隊内の指令として出した文書が外に漏れ、問題になっています。その文書には隊員募集に当たり、同性愛者、麻薬患者、エホバの証人・・などを避けるようにと指示しています。これが問題になると陸軍長官は問題外の文書で軍が持っている基本的な観点から大きく逸脱していると謝罪しました。差別防止法は先日、チリの国会で成立していますからね。

4) 凧揚げ
チリの9月といえば凧揚げです。ちょうどこの頃から風が出るからですが、凧揚げは人気があります。しかし問題があって、その凧を上げる糸にガラス片を塗ったものが使われることがあります。この糸は触ったものを何でも二つに切り裂く能力があり、人間に当たると殺人事件になるほど。オヒギンス公園でスケートの練習をしていた10歳の子の足に当たり、危うく足が切断されるところでした。9月に入ったばかりですが、昨年対比で大幅に事故が増えています。
しかしこの危険な糸を作っても、売っても、使用して事故を起してもほとんど犯罪にならないのが不思議なところ。テレビのニュースで裁判官が「この糸を凶器のような扱いにするという法律はありません」とキッパリ。何でかな。