(一般)

1) マプチェ
先日、トラックに火がつけられた事件で、反政府運動家8名が逮捕され拘留されましたが、今週、裁判所の決定で釈放になりました。無罪になったのではなく、裁判は継続だが事前拘留する必要はないとの判断です。
彼らが使っている携帯電話のワッツ・アップを調べ、部下が「今日は8台のトラックに火をつけました。」リーダーが「よくやった。今年の目標は100台だ」と返事していることが確認されているのですが。
大統領候補の演説会でピニェラはこれに関し最高裁判所を批判しました。釈放された8名の活動家は直ぐに今までのように犯罪作業を始めるか、隣国に逃げ込み、嵐のおさまるのを待つかですね。マプチェ問題はアルゼンチンでも問題になっています。マプチェの活動家の死体が川で発見されたからです。警察に殺されたのかとも言われています。
さてチリ政府内でもめ、特別休暇を取った内務次官アレウイが職場に戻りました。8名のマプチェのリーダーが「今回の騒ぎを起こしたのはアレウイだ」と批判しています。
彼がこの問題をでっちあげたが、それが否定されたので、もう彼に責任は無いと言うことかな?そんなバカな。
2) 麻薬関連
先週話題になったラ・レグア地区の公立学校で不登校の児童・学生が200名いるとか。地区の人口は14000人ですから大変な数ですね。それらの生徒は親が学校に行かせたがらないか、子供行きたがらないかで不登校。勿論将来に禍根を残しますね。またチリ全体では貧困層は10%にもなりませんが、同地区は50%以上と言われています。
第5州のリマッチェの幼稚園に銃弾が流れ込み、3歳の園児に命中。重体です。犯罪組織の争いからとみられています。
それからサンティアゴのサン・ラモン区で雇用職員が麻薬関連で疑われていますが、その区長が、過去30年所属していたチリ社会党を離党しました。自分は全く麻薬に関係していないが、この問題で党に迷惑をかけるのを避けるためとか。 政府は麻薬地区があるのは認めながら、他国のように麻薬文化・麻薬業者が社会を牛耳るような事実はないとコメントしています。
3) カバル問題
農地を安く買って、それが宅地に用地変更されるのを待って高値で売る。これがカバル社の作戦でしたが、そこに賄賂・汚職収賄などが絡み、同社と同地区の町役場、そしてその間の取持ちですが、全部が裁判沙汰になっています。
検察側は裁判所に同社のオーナーの一人コンパニョンに4年の懲役を要求しました。彼女はバチェレットの息子の嫁です。検察はチリ銀行のオーナーも不正貸し出しとして出頭するよう要請中とか。
4) パブロ・ネルーダ
チリのノーベル賞詩人ですが、ピノチェットの軍事革命が起こったすぐ後に死亡しています。その死因は病死が他殺が考えられていますが、今週の諸外国からの16名の医師による医師団の発表では癌で死んだのではないとの結論でした。この先、第3者の手によるものか(殺人)どうかの判断がされるとか。