(一般)

1) 火山の爆発
プジェウエ火山の噴火は続き、大きな被害が出ています。チリだけでなく火山灰は隣国に侵入し、アルゼンチンの多くの空港(6空港)が閉鎖、観光地のバリロチェは火山灰で覆われ学校閉鎖・観光客が激減と大被害。またウルグアイの空港使用にも影響が出ています。
チリではまだ飛行場閉鎖にはなってませんが、火山の影響でニラウエ川の温度がなんと45度にもなり、灰を含んで真っ黒になった濁流が近くの酪農地を襲っています。
この水では川の魚・微生物は全部死に絶えますね。噴火がすぐに治まるのか継続するのかまだ予断を許しません。多くの家族が避難を余儀なくされています。

2) 教育問題
バチェレット時代に「ペンギン」と呼ばれた学生たちの教育改革運動がチリを席巻しましたが、同じように今週、学生運動が再度全国的な動きを見せています。高校で学校封鎖が続き、教員組合もストに入る可能性があります。いつものようにカトリックの教会に仲介役をしてほしいとする要請が出ています。

3) 大気汚染問題
最近の大気汚染で呼吸器系の患者が30%増えたらしい。首都圏だけでも毎日500名もの患者がこのため病院を訪れているらしい。

4) 地震とツナミ
昨年のチリ地震のあとのツナミに関する責任問題がまだ継続しています。地震の後のツナミ警報を適切に出さなかったので死傷者が多く出ましたが、その責任は誰が取るのかと言う問題です。最終的には当時の大統領のバチェレットでしょうが、海軍のツナミ対策本部の当時のトップは報告はすべて政府に送付しており、責任は海軍ではなく政府としています。
さて日本の大地震から3ヶ月たちましたが、地震直後と今日の復旧写真が掲載されました。それらの写真を見ると日本が着実に復興しているのが分かります。がんばれ日本。

5) 煙草問題
国会で争われる新煙草法案ですが、73%の市民はその法案を支持し、さらに82%は閉じられた公共の場所での喫煙禁止に賛成しています。チリでは25歳から44歳までの市民の49%は日常的に喫煙をしています。

6) コダマ建設事件
前マッテ建設大臣が証人として検察の呼び出しを受けました。何でも7時間も検事に取り調べられたらしいが、その詳細は明らかになっていません。