(政治)

1) 27F
あの日、ファン・フェルナンデス島の村長がバチェレットに電話でツナミを知らせるビデオが残っています。それが報道され国会のツナミ特別委員会で問題になりました。バチェレットはそれを知らされていながら、本土にツナミ警報を出さなかったわけです。これを与党側が問題にし、バチェレットに質問状を出しましたが、彼女はすべて2年前に回答済みのもので、新しい議題は無いとキッパリ拒否。
確かにそうですね、今、問題になっているビデオは私もテレビで2年前に見ています。その時大統領だった彼女にツナミ被害を拡大させた責任があるのは明白ですが、その時、それを問題にせず、今取り出すのは、彼女のイメージを何とか落とさないと次の政権を彼女にとられるからです。
逆に言えばバチェレットは与党側の圧力を全くものともしていないわけで、気力に溢れています。もっとも、彼女が大統領候補になれば、同じ問題をねちねち攻められるのは当然で、それが嫌だと候補者になれません。
しかし彼女が候補者にならないと野党側に他に有力候補はなく、それが原因で野党の分裂を招きかねません。
しかしそれが与党にも波及して、与党間のいざこざが増えれば、野党のDCが与党のRNと結びつく可能性が出てきます。私が昔から言っていることですが・・・
確かに先週に、元大統領でDCのエイルウィンが公式の場でアジェンデ政権は失敗だったというコメントをしたのが、野党内で問題になっています。もちろん彼だけでなくDCはそう考えるのでしょうね。それでは共産党との協働は困難です。チリの社会経済調査で1990年から毎回、2006年までの8回では、貧困層は低下してきました。38,6%から13.7%までです。それが一番最近の2009年の数字は逆に15.1%と上昇。 チリが豊かになってきたという論調はいつも正しいわけではないのですね。2009年はバチェレット政権の時です。

2) イベロアメリカ会議
ボリビアコチャバンバで開催されていますが、ボリビアのモラレス大統領は開会式でいきなり「マルビナスはアルゼンチンに、ボリビアの海はボリビアに」と問題を持ち出しました。チリの外相は問題を避けるため欠席しました。