(一般)

1) 今週一番注目されたニュースはパキスタン人青年の逮捕ですね。
なにしろアメリカ大使館に行った所、そこの機械で爆薬の粉末が彼の衣服から検出されたというので逮捕されました。しかし、いくら調べてもそれが爆薬なのか、彼が何かのテロ組織に所属しているのか分かりません。マプチェの反政府運動グループと関連かなど面白おかしく?新聞に出ましたが、容疑不十分で一応釈放されました。しかし本当に彼がテログループの一員ならこれだけ調べれば尻尾をつかめるはずで、それが全く出てこないのは白ではないかな?チリでもテロ容疑者発見と言うのが世界のニュースになればどこかで喜ぶ組織(国)があるのでしょうね。彼はアメリカのヴィザを持っており、アメリカ大使館から呼び出しがかかったので訪問したといっています。大使館に爆薬を仕掛けるのなら、爆薬の粉末を衣服に付けていっても意味はないと思いますが、どうでしょう。

2) 道路の不法占拠
先週、チリ北部のコジャワシ鉱山で下請け労働者が道路を封鎖と言うニュースを書きました。先年、コデルコのエル・テニエンテ鉱山で同じような下請け労働者が道路を封鎖し、マインが長期に渡って稼動しなかった事件がありましたが、さすがに政府が変わると彼らに対する姿勢も鮮明に変わり、政府は警察官を現場に派遣し早々にピケを解除しました。それが当然でしょうね。

3) 神父の不祥事
ローマ法王カトリック教会の敵はマスコミではなく教会内部にあるとしているのですから、不祥事を隠し通そうとするのはバチカンに対決することにあるわけですね。現在、チリで問題になっているカラディマ神父の場合は、彼は全く怪しい事のない神父と信者グループが彼を擁護する声ばかり報道されていましたが、訴えている側に立てば、自分の恥をさらしているようなもので、意味もなくこの種の訴えを出すことはないと思いますがどうでしょう。また他の神父の場合、教会内部が幼児の性的虐待の事実を認め、彼を刑務所に送る替わりにスイスの山にある修道院に送り込み、彼は自然の中での人生を満喫しているらしい。これもちょっとおかしな結末ですね。

4) 観光産業
チリにとって観光産業は大事な項目ですが、隣国アルゼンチンと比較すると大きく遅れていることは否めません。チリは北のサンペドロ・デ・アタカマとかイースター島、南部のパタゴニアなどの観光地、各地のスキー場、またビーニャやラ・セレナなどの有名ビーチを持っています。さてチリを訪れる観光客の筆頭になるブラジルの観光産業代表がチリを訪問、各地を視察の後、コメントとして、チリにはナイト・アワーを楽しめるスポットが足りないと批判しました。結構チリ人は夜遊びが好きな人種に見えますが、ブラジル人にはこれくらいでは遊びたりないのでしょうか。
遅まきながら、チリもこの方面に目が行き、南極観光のための豪華客船が運航します。費用は一人当たり5000ドルとか。金持ちなら払えますよね。