(一般)

1) サン・ホセ鉱山の生き埋め労働者の救出成功
あれから1年経ったのですね。外国のメディアにはこのことがかなり報道されたようです(日本でも)
ところがチリではそれほど話題になりませんでした。その理由はおそらく33名の救出労働者は当時より惨めな暮らしを強いられているから、政府としてはそれを胸を張ってアピールできないからでしょうね。

2) カトリックの凋落
カトリック教会を胡散臭く思う市民が増えています。困ったことが起きるとカトリックの援助を頼む場面が多かったチリ政府ですが、昨今、神父の性的いたずら問題が続出し、その処理の不手際から教会の地位がチリ国内で急落しました。もう尊敬の目で見られていません。
土曜日、2万人も参加してサンティアゴ市内で「カトリックであることの幸せ」と言うデモがありましたが、惨めですね。

3) 国道68号線の事故
サンティアゴバルパライソを結ぶ幹線道路で今週、最悪の事故が起こりました。51台の車が多重衝突し死者5名、重軽傷者多数(73名)を出しました。霧と畑を燃やしていた煙が重なって視界が落ち、高速で走っていた車が次々と衝突したもの。しかし衝突した車の多くはバスとトラックで、つまり運転手はプロですが、それが車間距離を守っていなかったわけですね。

4) 反格差デモ
世界的に15日、現行社会に満足しない層がデモをしました。チリでも「不満層」(何に対する不満でも)が集会・デモを実施しました。
日本の場合、若者が搾取されるとか、年金・社会保険問題が焦点になっていますが、遠くから見ていると日本のやり方はおかしいと感じます。チリではもう30年も前から、年金は自分が貯めた額を中高年になったとき受け取る仕組みで国との関係、他人との関係はありません。チリは医療保険も似たような仕組みで、日本はやりかたが根本的に間違っていると思います。チリより30年以上遅れていても、遅ればせながら・・・改革すべきでは?