(経済)

1) 経済の活性化
2017年は輸出も輸入も前年対比大きく伸び、さらに貿易収支も黒字で2011年以来の大きな数字になりました。
現大蔵大臣は私たちがまいた種が芽を出してきたのですとニッコリ。
JPモルガン社は2018年のチリの経済成長の予想を昨年末に発表した2.9%から今週3.3%にあげました。
また昨年の消費者物価は1年で2.3%。ピッタリ予想と同じになりました。過去5年で一番低い数字です。
銅の価格は3.21ドル、為替は1ドル604ペソと先週とほぼ同じでした。
(一般)
1) ローマ法王のチリ訪問
いよいよ明日に迫りました。15日にチリの地面を踏みます。
しかしカトリック教会の神父が信者や学校の年少児にイタズラ・暴行を起こした事件は公式になっただけで過去15年で80件になり、神父の質、そして問題を隠そうとするカトリック教会の闇が良い方向に向かっているように見えません。何とチリ訪問の前日に怪しい神父二人を追放処分にしました。
ローマ法王を評価するかとの質問にラテンアメリカ諸国の中でチリが一番低い評価をしました。
法王のチリ訪問の前にサンティアゴカトリック教会6カ所に爆弾がぶつけられました。アナルキーグループの攻撃とか。
2) 観光客
2017年は650万人がチリを訪問、主にアルゼンチン・ブラジルそれに欧州からでした。彼らがチリ国内で使った額は42億ドルとか。観光客の数は16年より14%の増加で、毎年訪問客が増加しています。今回のローマ法王チリ訪問でアルゼンチンから何十万人が彼に会いにチリ入国するらしい。
3) 自動車販売
昨年、新車の販売が増加したことは書きましたが、今年は歴史上でトップの売り上げが予想されるとか。
それは個人の懐具合がよくなっているのと銀行が貸し出しを緩めたからだそうです。今年の予想数字は38万台です。
昨年チリで一番売れたブランドは現代、GM, 起亜でした。3社とも約9%のシェアー。日本の車はその下でニッサン、スズキ、トヨタの順です。                車が増えると・・・スモッグと交通渋滞の問題がひどくなります。

4) マプチェの祈祷師が帰国
ボリビアに観光目的で出国したマプチェの祈祷師リンコナオは数日同国に滞在した後、チリに戻ってきました。裁判所もほっとしているでしょうね。ボリビアに強制送還を呼び掛けてもチリの要求をボリビア政府は受けるわけが無いですから。
5) うつ病の増加  
なんでも現在のチリは5人に1人が躁うつ病の傾向にあるとか。特に、女性、所得の少ない層、郊外の小さな町に住む人がその傾向が強いらしい。移民はその問題が少ないとか。その他では肥満症、タバコ愛好者に問題が多いとか。


6) 麻薬
過去10年くらい、アルコール・たばこ・麻薬の常習者(患者)の数は増えていません。ただマリワナの愛好者は増加中。12−18歳では2014年―16年の比較でほぼ同じですが、19−25歳では24%が33%と大きく増えています。最近、米国のキャルフォルニアでマリワナが解禁になりましたが、他の麻薬と比べて愛好者の健康への影響が少ないと言うことでしょうが、どんどん愛好者が増えているのは問題でしょうね。