(一般)

1) 家屋の販売
チリ全体で、特に首都圏で今年は家屋の販売が伸びています。そうか景気が良くなったのかと考えるのは間違い。来年から家屋の売買に消費税がかかることになったからです。それを避けて今年中に家屋を購入しようとしているわけ。家の販売よりマンションの販売が伸びています。なんと合計で前年対比20%以上とか。逆に言えば来年は売れ行きが激減するでしょうね。
ところで6月はサッカーの南米大会があったので、チリを訪問して来た外人観光客を含め小売業の成績が伸びたと思われましたが、残念ながら逆でマイナスの数字になったようです。
2) デモ隊員の死亡
コデルコの鉱山サルバドールで働く下請け労働者がストに入り道路封鎖などをしていたところ、警察と衝突が始まり、警官の発砲で一人の労働者が死亡しました。不思議なのは発砲された弾丸が重機のローダーに当たって跳ね返ったのが労働者に身体に入ったことと、1発ではなく30発ほど発砲されたことです。
この道路封鎖で町に食料やガソリンを積んだトラックが入れず住民の生活に影響していましたが、日曜日に一部のトラックの通行を認めたとか。その町で実施されるはずのサッカーの国内リーグ戦は延期になりました。そこのチームが前シーズンの優勝チーム、コブレサルです。しかし下請け企業の労働者がコデルコの一鉱山を封鎖し、その城下町をコントロールするのは自然なことでしょうか? デモとかストは理解できても力で一つの街を思うように動かすのは認めがたいのですが。その鉱山のマネージャが正社員が鉱山に入れないのでメンテナンスなどがどうなっているわからず危険な状態だと言っています。
サンティアゴでは逆に犯罪者が警察に発砲。警官が生死の淵をさまよっています。それから高価な車が狙われる事件が多発していますが、最近、有名人も狙われテニスのマス、サッカーのロハス(先の南米カップの選手)、昨日はフロリダ区の区長もやられました。
3) 大気汚染
政府の打つ手が当たらないので、大気汚染問題は一向によくなりません。この日曜日、準非常事態宣言が出ました。以前なら週末に、そんな宣言が出ることはなかったのですが。 木曜日の準非常事態の日に山歩きをしていました。10時ころはセントロ(中心部)はスモッグに覆われているのに東部はきれいな空気、それが12時ころになると東の方までスモッグが上がってきました。山の上は清浄でも、街に降りると私たちは汚い空気を吸っているのが良くわかります。