(経済)

1) 経済成長指数が発表されましたが、1年以上、マイナス成長だったチリ経済もとうとう黒字になりました。それも0.2%アップとか言う控えめなものではなく、なんと今週発表の09年11月の数字は3,1%のアップ。バチェレットは満面の笑みで不況終了宣言。さぁそれが本当かどうか見てみましょう。

2) 09年の消費物価指数が発表になりましたが、やはりマイナスで、マイナス1,4%でした。と言うことはマンションなどの長期金融を組んだ人は支払う金額が少なくなっています。その人には朗報ですね。でもこれがマイナスでは給料の定期昇給がありません。

3) コデルコのチュキカマタ鉱山のスト
この月曜日、ストに入りました。翌日会社から組合に再乙波の提出。それを受け組合員の投票が行われました。規則ではストの継続、もしくは終了には組合員の半数以上の得票が必要なのですが、その日、この規則を出席者の過半数に変更してから投票が行われました。結論は出席の過半数が会社申し入れを受けるとし、ストは終結しました。他の組合員がこれを認めない騒ぎましたが、時既に遅し。ストの終結宣言が出されました。しかし頭の切れるやつがいるものですね、組合側にとにかくストに入れとそそのかし(ストに入れば会社側はあわてて条件のつり上げを図るに違いない) それが当たると、逆に組合側に世間を敵に回さないため、ここで手を打てとサジェスチョンしたのでしょうね。
チュキカマタがストに入るとすぐに国際銅価格が上昇しました。1ポンド3.44ドルまで上昇。これは過去17ヶ月の最高記録です。コデルコなら1ポンド1ドルで生産して、それを3ドルで売るのですから、笑いが止まりませんね。これがチリ経済の成長を支える鍵ですから、中国が銅の買い入れ量を減少すれば、すぐに逆の現象が出るわけです。
このため外貨の必要性が減少し、ドルの価格が低下。1ドル400ペソ台に戻りました。 
さてそのチュキカマタのある町はカラマですが、今週発表されたチリ各地区の平均所得ランキングで首都圏以外の都市でトップだったのがこの町でした。さすがにコデルコ鉱山に働く労働者は高級を取っています。しかしその町より多い数字を挙げたのはサンティアゴのビタクラ、ラス・コンデス、ロ・バルネチェアなどでした。(ちゃんと税務署が私たちの給料をチェックしているのですって)