(経済)

1) 最低賃金を受け取っている労働者の数が過去10年間で21%から10%に激減したらしい。確かにチリ国民の生活レベルは向上している。もっとも所得の上下の差はバチェレットが指示するように縮小しているとはいえないようだが。               元チリ中銀総裁が、現在の状態がこれからも継続すると、景気過熱になりバブル危機が心配されるとコメント。これは私は中国の景気低迷からチリ経済悪化をもたらすと見込んでいたのとはまったく逆の方向です。
2) コデルコのチュキカマタ鉱山が初の赤字
長い間世界1の銅鉱山の地位を保っていたチュキカマタはコデルコの稼ぎ頭でした。生産量も多いし、含有量も高いし・・・。しかし月日がたって、不味い経営が続くとその栄光の日々がさってしまい、2012年の数字は何と赤字だったとか。このままでは生産を続けるほど赤字を膨らますらしい。大丈夫かな、そんなに高い給料を払って赤字を垂れ流して。
銅の含有率は最低1%はほしいのに同山の現在は0.7%とかで昨年に続き、今年も期待はできないらしい。ある時期、毎月そこを訪山していた私にとりチュキカマタは懐かしい以上の鉱山ですが、時代は変わる。
コデルコの他の鉱山にラドミロ・トミックがありますが、そこで人身事故が起こりその原因究明をコデルコ側が真摯に行なっていないと組合が反発、ストに入りました。その結果、鉱山のトップが辞意を表明。えらいことですね。どうなるのかな?
3) ガソリン価格
最近、毎週のようにチリのガソリン価格は下がっています。それが私には良く分かりません。国際原油価格は今年に入って1バリル95ドルくらいを保っているので、下がる理由がないと思うのですが。いつもの通りそんなに下げないで国がその分を留保して次に値上げされるときにその手持ちで値上げを阻止するほうが国民生活に安定性を与えると思うのですが。