(経済)

1) 2015年のチリ経済
「昨年はチリ経済は落ち込みましたが、今年は上向きです。」大蔵大臣はテレビカメラの前でにっこり笑って話しています。IMFの発表ではチリの今年の経済成長率の予想は3%を割っています。 
銅の価格は依然として低迷、ポンドあたり2.5ドルと過去5年で最低レベル。チリの銅鉱山のコストはそれより少し下ですから、まだ赤字にはなりませんが、利益は激減ですね。もっともそれはコスト見直しの良い機会になるとも言えそうです。チリペソも1ドル625ペソの周りをうろついています。
しかし原油の場合、この数年で価格がバリルあたり140ドルとか20ドルとか大きく振れていますが、全く需要供給の問題ではなく、先売り・先買いの勝負の結果で、石油会社の業績は努力より運によると言うことになりますね。全部の会社に利益は残らず、いつまで我慢できるかの競争です。もう工場を閉めてしまった会社もあるようです。原油価格減少でチリのガソリン価格も下がり、来週からタクシーの運賃が少し下がります。
同じように銅のケースでもチリよりコストの高い国の鉱山が閉鎖になる動きが出てくるかな。