(政治)

1) バチェレットは今週5日間もインド旅行をしてきました。タージ・マハールを貸切で観光したり各地で大歓迎を受けました。中国の次に大発展をする可能性のあるインドですからね。とはいえ、ニュースには極貧の人々の生活ぶりも報道され、多くの人口を抱えるインドの日常生活の困難さを見せ付けました。私も若いころにインドに行ったことがありますが、牛や犬と一緒に子供がごみをあさって食べているのを見ると絶句しますね。
2) 彼女の外遊中に隣国ペルーがオランダのハーグ国際法廷に例の領海問題を持ち込みました。両国の領海線を現行のそれよりもっとチリ側に移すという要求です。先週任命された新外務大臣がはりきって仕事をしています。どうなるかな?
ペルーはこれでしばらくの間、政治的に国内統一が可能と見られていますが、ペルー案が国際法廷で勝利するとボリビアの海が遠のくと見られます。
3) 大統領選挙の候補者は何人も出ていますが、与党側の有力候補は二人で、その間で討論会が準備されています。DCのフレイが他党の候補に質問されて、たとえば堕胎問題、共産党との共闘、ちゃんと答えられるのか楽しみですが、なんと最初の討論会はテレビの中継がないとか。やっぱりフレイが嫌がっているのでしょうね。ところでその妊娠中絶の件ですが、世論調査ではチリ人は67%が中絶に反対し、なんと暴行によって女性が妊娠したときにも中絶に反対する人が39%もいます。カトリックの影響でしょうが、私にはなにやら異常な気もします。
そうそうピニェラ側は政府系の新聞ラ・ナシオンがあまりにも偏向した報道をしているとクレームしました。そのピネニェラもテレビ局をもっているのですが。
4) 来週ビーニャ・デル・マルで国際進歩会議が開催されますが、英米を始め各国の首脳が集まってきます。警備なんかも大変でしょうね。アメリカからはオバマでなく副大統領のビデンが出席とか。