(政治)

1) 大統領選挙
今週、テレビで候補者の討論会がありましたが、いつもと同じで新味がありません。しかしどっちの人気が上がっているかなどの世論調査が今回の選挙では一度も出ませんでした。
さて日曜日の投票結果ですが・・・
まず注目されるのは投票率の低いことです。私の予想通り42%の投票率。58%は知らないふり。興味がないわけですね。
結果はバチェレットが62%を獲得する圧勝。最右翼のUDI党の党首が「マテイはよくやった。1次選挙の投票数を上回った」とコメント。こいつはアホかと思いました。9人で争った1次選挙の得票数を2人で争う決戦で上回るのは当然でしょう?     
選挙の始まる前に想像された通りの結果ではなんの楽しみも喜びもないですね。全くマテイの作戦は当たらなかったわけです。同じ右翼系のピニェラが前回獲得した得票より100万票も少なかったのは完全に候補者マテイの責任です。前回ピニェラに投票した人が今回は逆のバチェレットに入れたか投票所に行かなかったわけです。私もその一人ですが。
来年はバチェレットが政権を握り、しばらくすると学生デモが街を荒らしまわると思います。教育の無償化はどうなったのかと問いながら。バチェレットは税制の改正が先で、増税がなければ無償化はあり得ませんと涼しい顔。ねっ、当たるでしょう、この推測。
今から4年前、バチェレットはピニェラに大統領の席を譲りましたが、今回は彼が彼女に譲るわけですね。4年後、再度、ピニェラが大統領選挙に勝ったら、また二人の間に同じ経過が繰り返されますが・・・。そんなことはないかな?
2) ペルーとの領海問題
なんだかずるずると結論が伸びてきましたが、ハーグの国際法廷は今回正式に来年1月に結審すると発表。一方的にチリが勝つことはなさそうなのでチリの海域の一部をペルーに譲渡することになりそうです。表面上は両国とも法廷の指示は受けると公表しており、大きないさかいは起こらない見通しです。