(経済)

1) 経済の活性化のひとつに政府は中小企業の育成をあげていますが、その中小企業の中には政府関係の仕事をもらって生きているのがたくさんあります。ところが、彼らは政府が支払日を守らないため、財政悪化になり倒産するまでいたっています。皮肉な現象ですね。前内閣官房長官ビダルはこれについてわずか3500件ですよ、政府支払いの総数百万件に比べれば微々たる数字とびくともしませんでしたが、やっぱり選挙が近づくとそれではまずいと、今週大蔵大臣と内務大臣が面談し、10日以内に各省がこの支払い遅延問題についてのレポートを出すように指示しました。 笑ってしまいますね。
2) 失業者の増加
夏場の季節労働が終了する3月になったら失業者が激増するかと心配されていましたが、そのニュースがありません。政府が新聞社に自粛するよう依頼でもしているのかな?
北部のアントファガスタは銅鉱山が近くにいくつもあって、近年成長が著しい町ですが、さすがに銅の価格が激減した最近は新規投資が中止、現行の鉱山も人減らしが顕著で、マンションや車の販売が激減、深刻な問題になっています。このため来月に大規模なストがあるとか。それでも最近銅の価格が上昇傾向を見せているのはうれしいニュースです。
そうそう失業保険を受け取る手続きをした人間の数がこの1月、前月対比15%も増えたと報道されました。 毎月その調子で増加していけば、大変なことになりますね。
3) 株式市場の動き
あいかわらず米国の市場は下降勾配が続いていますが。チリは何とか今週1.8%のアップで終えました。通年で4.7%のアップですから健闘ですよね。
ところで私の新しいPCは日本のテレビが見れるのですが、その中で首相が株屋は信用できないと発言したのがありました。彼は日本の置かれている現状、不況から脱出するには何をする必要があるのかほとんどわかっていないようですね。バチェレットの方がずっとましだと思います。
4) 車の販売
自動車の販売は急激に落ちていますが、その中でも目立つのは安い車ほど売れなくなっているということです。今年の売れ行き見込みは昨年の46%減(つまり半減ですね)とされていますが、一番低いクラス(6百万ペソ以下)は既に今年の1−2月の販売実績で55%ダウンとなっています。じゃ、高級車を買うクラスにはまだ経済危機が訪れてないのかな。