(一般)

1) チャイテンと言えば昨年の火山の爆発で町全体が壊滅的打撃を受けたところですが、その町の復旧をそれまでの場所にするのか他の場所に移転するのか揉めています。その住民がプエルト・モンで抗議デモを実施したとき、チリの国旗と共にアルゼンチン国旗を手にしました。アルゼンチン政府は彼らの町の安全をはかるため、町を横切る川の堤防建設費用を援助するとしています。で、ありがとうアルゼンチンになったわけ。
サンティアゴからはるか南の小さな町のことまでかまっていれないとチリ政府が冷たくしたのでしょうかね。それなのに隣国政府が救いの手を差し伸べるなんて・・・・(そのニュースが出た翌日、チリ政府も同じ金額を町民に約束しました。チャイテン町民にすれば自分たちはチリ人でもアルゼンチン人でもどっちでもよいと思うのかな?)

2) イタリアで交通事故から植物人間になってしまった女性の安楽死是非が社会問題になっていますが、チリでも同じケースがあります。病院の不手際から植物人間になってしまった女性の夫が、「妻は過去14年間病院のベッドの中で話も出来ない状態だが、私は彼女が回復する奇跡を信じつづけるので彼女の安楽死を求めることはない」とコメント。もちろんイタリアのケースでも自分の娘の安楽死を要請する父親に人間味はないと思えないし、チリのケースで奇跡を信じる夫の立場も理解できます。