(経済)
1) 世界経済の混乱を受けてチリ経済も先行き不透明ですが、何より気がかりなのは銅の国際価格の低下です。もう1ポンド辺り1.38ドルにまで落ち込むと、中小鉱山の場合、毎日生産するごとに赤字を増大しているマインがほとんどで、このままでは操業中止に追い込まれるところが続出し、大規模な社会不安が起こりそうです。
実際に今週、コピアポ周辺で中小マインの労働者が道路の封鎖をするなど抗議行動を開始しています。
チリの他の主要生産物のセルロースや魚粉もピーク時から20%も値下がりしており経済に与えるマイナス効果は大きい。
そしてアメリカを主な輸出先とした林産関係(特に扉などの木材関連の製品)の会社は売上激減で、従業員の大量解雇もしくは集団休暇により操業中止しているところが目立っています。
もちろん、これらの経済効果は他のサービスにも影響し、大陸間の荷動きの減少から運賃が下がり、船会社の経営に大影響らしい。銅の価格の動きと連動するようにオーシャン・フレートは今年の半ばまで上昇し9月から急激に落ち込んだとか。
2) 物価上昇率
21ヶ月ぶりに11月の物価上昇率は下がりました。
ガソリンや食料品の価格が下がったことがその大きな原因のようですが、その傾向はしばらく続くでしょうね。クリスマスセールスはどうなるのかな?
3) チリの平均株価はまた下がり、止まるところを知りません。今週1週間だけで4%以上の低下。止めてほしいなー。