(一般)

1) 来週月曜日(8日)は聖マリアのキリスト教の祝日です。サンティアゴの場合毎年バルパライソ方面へ65Kの地点にあるバスケス教会に歩く人が目立ちます。日本では新年に神社などでお祈りしますが、似たようなもので前年願掛けをした人が、そのお礼にまた翌年巡礼の旅に出るわけです。12時間以上かかるでしょうね。夜通し歩くとしても容易な距離ではありません。私も昔、クスコに住んでいたとき、クスコからオリャンタイタンボまで65キロを歩いたことがありますが、厳しかったです。

2) 殺人事件
先日、雇われた殺し屋が、青年を殺した事件がありましたが、彼を雇ったとして中年女性が逮捕されています。その殺し屋を締め上げた所、じつはその前にも同じ女性から依頼されて2人、殺していることが分りました。殺されたのはその女性の夫とその友人。保険金目当てでしょうかね。しかし人を殺す、殺させることを通常の事項として考えられる人間もいるわけですね。フーム、恐ろしい。二人の間の子供が父親が殺されたとき、自分の母親が殺させたのではないかと思ったとコメントしています。

それに直接関係はありませんが、親子の関係の悪化がチリでは顕著と発表されました。10年前には適切な関係のない親子は全家庭の10%だったのに現在は倍増の20%とか。これは両親(父親、母親)、また子供の場合は娘、息子の全て(もしくは一方に)に問題が発生(増加)していることを示しています。

3) 南極観光船ウシュアイア号が岩に乗り上げ座礁したのを救助するため、チリ海軍の船が現地に向いました。チリの南極基地から300キロの距離とか。しかし乗客など126名は生きた心地がしなかったでしょうね。
(全員無事救出されました)

4) またマプチェの間で係争が起こっています。9州の州都テムコの近くはチリの原住民のなかでもっとも数の多いマプチェ族が住んでいるので有名です。彼らは幾つかのグループに分かれ、争っていますが、何でもある村では毎晩のように発砲騒ぎが起こっているらしい。政府の援助をめぐって、それを認めて受けようとするグループと反発して抗争するグループに分かれているらしいが、発砲騒ぎは穏やかではありませんね。

5) マドンナの南米公演が始まり、現在彼女はアルゼンチンです。来週にはサンティアゴに来る予定ですが、経済危機などには関係なく、素晴らしい人気のようです。会場の国立競技場の周りにテントを張って順番待ちをしているファンも出ていますが、警察はテントの撤去をはかるらしい。

6) 第9州オソルノの近辺で12500年前の地層からマンモスや熊などの骨が発見されました。確かに10州プエルトモン近辺のモンテ・ベルデでアメリカ大陸最古といわれる人間の住居跡が見つかっていますからね。昔から動物がいるところに人間も住んだのでしょうね。

7) 新しいテレビ局
私は毎日CNNやBBCのニュースを見ています。CNNはオリジナルの英語局のほかにスペイン語のチャンネルもあります。さて最近、CNNチリと言う局が出来ました。もちろん大半はCNNスペイン語版を流していますが、ちゃんとチリ人アナウンサー(昔チリの他のテレビで働いていたので見たことのある顔)が出てきてチリのニュースやその解説をしています。見ていると何となく懐かしい気がします(?)

8) 就職に有利な学科、不利な学科
大学入試が今週終わりましたが、学科によって、就職先がすぐに見つかる、見つからない所に大きく分かれています。卒業すればほとんど即時に仕事が見つかるのは看護婦と鉱山学科らしい。もっとも平均収入は看護婦は73万ペソ、鉱山学士は184万ペソと大きく違うが。
就職先がなくしかも平均給与の低いのは演劇、芸術学部関連の部門とか。

9) 性的事項の国際調査
40以上の国で性的嗜好の調査が行われ、それによるとチリでは17.3歳で始めて性経験をするらしい。これはほとんど世界の平均値で、もっとも早いのがペルーの13歳、遅いのは台湾で18.9歳とか。日本は17.2歳でチリとほぼ同じ。
また生涯に性交する相手数はフランスが多く17人、少ないのは香港で4人。日本とチリは同じ10人でした。えっ、何故日本とチリの傾向がこんなに似ているのかな?