(政治)

1) トップの話題はラゴスの大統領候補辞任でしょうね。
今まで同じようなことを何度も繰り返していたので、最初はまたかと思われましたが、今回は本当らしい。与党内では、第1候補だったラゴスの辞退で誰を推すか揉めています。順当なら現在アメリカ機構の議長を務めているインスルサと元大統領のフレイの一騎打ちでしょうが、高年齢の両者では国民を興奮で震えさせるオバマ効果は期待できません。どこの世論調査でも野党側の候補者ピニェラが勝つことになっています。ラヂオの番組などでも一般市民が次の選挙では野党と与党が入れ替わるべきだとするコメントを頻繁に聞きます。
ラゴス世論調査などで自分の評判が芳しくないことを感じて逃げたのでしょうね。これで他の候補が負けても、やっぱり自分しかいなかったのだとコメント出来ますよね。

2) チリ・アルゼンチンの国境紛争から30年経過しましたが、両国の南部の町でその平和記念式典があり両国大統領が面会しました。
そのころ、実際に一触即発の感じだったのですが、ローマ法王フアン・パブロの仲裁で戦争に至らず、何とか平和的に解決しました。マルビナス(フォークランド島)紛争に見られるように、当時のアルゼンチンは軍事政権で、領土問題は力でかたをつけるという考えが普通だったわけです。チリも軍事政権で、ピノチェットは軍事解決を恐れず、紛争開始時にはゲリラを敵の領土に送って後方かく乱する作戦まで準備していたそうですね。しかし戦争がなくてよかったですね。

3) コロンビアの元大統領候補、というよりゲリラに捕虜になっていて、最近脱出に成功したベタンクールさんがチリ訪問。バチェレットと面談しました。彼女の人生も波乱万丈ですね。ただし自由を取り戻した彼女も精神的には元にもどれず、コロンビアで政治活動を行う状態にないとキッパリ。実力はあったのでしょうが気の毒です。ノーベル平和賞の候補になるかもしれませんが、受賞できるかな?