(一般)

1) 今週のチリのニュースのトップは修学旅行のバスが横転して死者9名、重軽傷21名を出した自動車事故です。サンティアゴの高校がチリ北部の旅を実施していたとき、アリカからボリビアに向う途中の道で、速度を上げすぎて運転を誤り横転したもの。有名人の子弟が多く通っている学校だったので、死傷者の中にもそれらの子供が含まれていたため、新聞テレビで連日大きく報道されました。しかし事故は恐ろしいですね、旅行前には元気一杯だった子供が、もう戻ってこないのですから。

2) 首都圏の公共運輸のトランサンティアゴにあちことから批判が出ていることは既に書いていますが、問題の一つは大幅赤字で、その原因の一つはただ乗り乗客の多いことです。
5月に中欧に旅しましたが、そのとき驚いたことに、同じような都市交通で、向こうの住民はただ乗りなど考えもしないことでした。
何しろ市電に乗ってからでは切符が買えませんでした。知らないで私は乗ったのですが、車内に販売機はないし、運転手は乗車券を扱いません。私はあわてて他の乗客に助けを請いましたが、親切な人がただ乗りするしか方法はない、次回からちゃんと乗る前に切符を買うように教えてくれました。
サンティアゴでは、今週から係員が乗り込んでビップカード(プリペイド・カード)を調べ、支払いの記録のない客は降りてもらうか支払いをしてもらうことになります。今は試験期間中で、しばらくするとそのただ乗り客は罰金を払わされることになるらしい。ちゃんと市民が理解するかな?
来週のニュースのトップになるのはこのトランサンティアゴです。とにかく経費の問題、運営の問題が政治化し、これを抑えなければ次の選挙に勝てないところまできています。来週のチリの風で政府の対応策について詳しく書きます。

3) 学校でのいじめ騒ぎ
日本ではもうずいぶん前から騒がれているこの問題が最近のチリでは重要視されてきました。今年はなにしろ昨年対比43%アップの被害届が出ているとかで、殴ったり蹴ったりする肉体的いじめと嫌がらせの精神的いじめの2種類で、それが全国各地で続発し、なんとそれをカメラでとってインターネットで流すのが流行とか。いやはや。

4) マドンナ旋風
あのマドンナが世界ツァーの一環で、サンティアゴ公演が行いますが、入場券の販売方法からもう揉めています。とにかく彼女のショーを見たいという人間が多すぎで収拾がつかないという感じです。国立競技場が満員になりそうです。
二日のショーでなんと1000万ドルの収入が見込まれるとか、フーム。