(一般)

1) ただ乗り
サンティアゴの公共運輸をトランサンティアゴと言いますが、料金を払わないで無賃乗車をする悪い乗客が最近28%まで増加しています。当初は10%ほどだったらしい。欧州では5%くらいとか。つまり最近のサンティアゴの数字は異常に高いものになっています。他の人が払わないのになぜ自分は払うのかと言う悪習が広まっているわけですね。
昔の私営バスの頃は運転手の給料にその払われたバス代の額が関連していたため、運転手は無賃乗車を認めなかったのですが、今はただ乗りしても何も言いません。乗車券チェックの係り員が時々、バスに乗り込んで調べると3人に1人は払っていなかったことが分かり、バスを降ろされます。罰金は数万ペソになるのですが、無賃乗車の常習者はあまり気にしていない様子。チリの悲しい実態ですね。
2) マプチェ問題
今週も南部のカトリックの教会に放火事件が起きました。 先年、荘園の老夫婦が焼死させられた事件で、指示を出したと考えられるマチと呼ばれるマプチェの宣教師のような存在の老女が逮捕されていますが、彼女の年齢から裁判が終結するまでの間、刑務所に収容しないで、自宅監禁処置になりました。彼女は自分は無罪で、こんな処置を受けるいわれはないと厳しく行政を批判しています。
マプチェの反政府組織CAMのリーダーの息子が武器の不法所持で逮捕されました。勿論彼はそれは犯罪ではなくチリ政府から自分たちを守るものだとしています。
テレビの当別番組でCAMの動きが紹介されました。メンバーが全員銃を持って森に立てこもっているのはコロンビアのゲリラと同じですね。チリもそこまで行っているわけです。彼らは警察を恐れていません。銃があれば互角に撃ち合える、そして場所を知っているので彼らを追い詰めることもできると信じています。