(一般)

1) 今週の話題は、イベリアメリカ会議を除けば、最も注目されたのが先月の警察官射殺事件。銀行を襲ったグループが逃走に入ったところ、警官と遭遇し,それを射殺しました、その犯人グループが何と先年,ラゴス大統領の恩赦で釈放されたテロリストだったというものです。一般民間人は、この恩赦について反対し,それを認めた前ラゴス大統領や,その当時の国会議員を批判しています。バチェレットは恩赦の法案を作ったのは国会とし,大統領の責任を回避するコメントをしていますが、基本的に恩赦に反対の立場を取っているようです。

2004年、国会でテロリスト(極左グループ)の恩赦に一部の右翼が賛成したのは,これで政府に貸しを作って,極右(軍関係者)にも同じく恩赦をしてほしいとの思い入れだったわけです・

今週その法案の結審がありましたが、賛成17反対15無投票(もしくは白紙)が6票で軍隊関係者で殺人などの罪で刑務所に収容されている人間の恩赦法案を否決しました。先の警察射殺事件が無ければ,この法案は通過したはずですが。

ラゴス前大統領の不信が高まると、現大統領の官房長官をしているその息子にも風当たりがでています。また親の七光りが期待できにくい状況です、息子には可愛そうですが。大統領の子供が大統領なんてアメリカでも日本でもありますが,そんな風潮っていいのかな?

2) 運輸大臣コルタサルはもし今日が12月31日なら私は辞任しなければなりませんとコメント。つまり彼はトランサンティアゴが上手く行っていないことを認め、年内に自分の思うような改善が出来なければ辞任することを再確認したわけです。潔いですね。そうでなくっちゃ。

ラゴスが責任をバチェレットに投げ出したので,国会は彼女の証言を申請していますが,バチェレットもラゴスと同じく国会に出向いて証言する気持ちは無いようです。

彼女がトランサンティアゴが開始して混乱が続いたとき、「私は当初からこの計画が上手く行かないような気がしたのだが」とコメントしているが、それはこの計画に問題があることを見抜いていながら,開始の延期を図ると多額の違約金を業者に支払う必要が出て、ラゴスから現政権は意気地が無いと批判されることを恐れたのでしょう。

まぁいずれにせよ、ラゴスは上手く立ち回っていますが、世間はちゃんと見ています。彼に対するこれまでのような好意的な見方が激減するのは必定です。

   サンティアゴの外気温が30度を越えると地下鉄の電車の中では最高10

度アップするといわれ,夕方の4―5時では車内温度40度になるわけですね。確かに私がメトロを利用する7時頃でも暑さは厳しいです。

3) 先日チリ政府は不法滞在の外国人の救済策を発表しましたが、これまでに約6千人の外国人がその申請をしたらしい。この手続きは来年2月5日まで受付られます。