1) 今年のチリ経済成長率は5.3%と見られていますが,この数字は南米の6位にしかなりません。最も成長率の高いのはアホのチャベスが率いるベネスエラの8.3%,ついでアルゼンチン,ペルーと続きチリは6位です。チリより下はブラジル,ボリビア,パラグアイとエクアドル(ここが最下位で2.4%の予想)です。
とにかく9月の成長率は僅か2.8%今年最低の数字でした。休みが多すぎたと今ごろ言われているが,ただでさえ、休みの続く愛国週間に飛び石休日を全部休みしたのは国会ですからね、何をいまさら。それから10月の物価上昇率は0.3%でした。
2) 尊敬される実業家のランク
1位は昨年に続いてピニェラ。彼はランチリ航空、チリビジョン(テレビ局)サッカーチームのコロコロなどのオーナーです。2位は先日死去したアンジェリーニ、3位はジュンボなどを持ち小売業のトップのポールマン(彼はドイツ人で先日チリ国籍に帰化しました)
3) しかし原油価格の上昇が止まるところを知らず100ドルを目前にしていますが,それを受けてチリのガソリン価格の上昇も顕著で、97オクタンで約665ペソ(約135円)まで来ています。どこまで上がるのかな?このままだと車の一般的なオーナーはそろそろ自家用車の使用を控えようとすることになるはずです。
4) 一方チリの株式市場は少し前と打って変わって、下降勾配で今週金曜日9日続いての続落を記録。厳しい盤面です。チリから外国に投資先を替えようかという声さえ出てきました。
5) 今年の9月に中国製乗用車がチリに上陸しましたが,その月,いきなり3.7%を記録し,それは日本,韓国,などに続いて6位でした。フランス、ドイツ,アメリカなどより上ですよ。中国は今年850万台の生産が予想されそのうちほんの1%が輸出に当たるらしい。しかしすごい数字ですね。日本車は1976年のフィサ(工業見本市)に出品したのがチリのデビューらしい。韓国車はヒュンダイが1986年にお目見え。そして今年,中国というわけです。10年おきに東洋からデビューと言う図式ですね。